【続編】幼なじみに失恋しました【神威】

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【A】



行列に並んで20分、ようやくお目当てのチーズホットドッグを買えた。
熱いうちに食べるのが鉄則なため私たちは行列の邪魔にならないよう端に寄って食べることにした。


また一つしか買わなかったのは私が少食だからだ。
これ一つ食べれる自信ないし、多分全部食べたら夜ご飯も要らなくなってしまう。


それにせっかくだからデートっぽく2人で一つを分けることにしたのだった。
まあ今さら関節キスにどうこう思わないけど…




A「はい、先に食べな」




神威「え、いいの？」




神威くんは子どものように目を輝かせた。
こういう時の神威くんはすごく幼く見える。




A「うん、どうぞ」




神威「ありがとう。いただきます」




神威くんは大きな口を開けてかぶりついた。
そしてゆっくり口からチーズホットドッグを遠ざけると中のチーズがありえないほど伸びる。


良くテレビで見るやつだなんて思っていると神威くんは見てと言わんばかりに私に目を向けた。
そんな姿が可愛くて思わず写真をとってしまう。




A「ふふっ。なんか神威くんすごく幸せそうな顔してる」




神威「ん〜〜〜〜。これ想像以上に美味しい」




私は神威くんからチーズホットドッグを受け取った。
私も食べてみるが────────センスくそねぇな。




A「伸びねぇ…」




神威「もっと奥まで咥えなきゃだめなんじゃない？」




んなこと言われたって顎開かねぇわ。
でもチーズは伸ばしたい。
それが醍醐味なホットドッグなんだし。


私はめいいっぱい口を開けた。
そして思い切りかぶりついた。




A「んー！！！！！！！」




神威「おー！！伸びてる伸びてる」




神威くんもバシャバシャと私の写真を撮ってくれた。

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