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【A】




神威くんに触られるの、かなり好きだ。
こうやって頬に触れられるだけで胸が熱くなっていっぱいになる。




神威「少し待ってて。何か飲み物買ってくるから」




神威くんはそう言って私から手を離した。
その瞬間神威くんの温もりが消えてしまう。


それがとても怖かった。
神威くんが他の人と結ばれてしまうなんて、そんなこと考えたくもない。


そもそも神威くんはたくさんの女性からモテる。
街を歩くだけでその反応はすぐに窺えた。


────────だから、私じゃなくても他がいる。
そう思うと一気に不安と恐怖に包まれた。


飲み物を買いに行って、本当に戻ってくるの?
それはみんなにしていることなの?




A「神威くん行かないで…!!!!」




神威「おっと…!」




私は神威くんの逞しく大きな背中に抱きついた。
後先考えずに、身体が勝手に動いていた。
顔を上げるのが怖くて私は顔を埋めた。




神威「A…?本当にどうしたの?具合悪い?」




神威くんはゆっくり振り返った。
私は俯いたまま神威くんの裾をギュッと握りしめる。
すると頭上で神威くんの深いため息が聞こえた。


迷惑だと思われた?
めんどくさいって思われた?
気持ち悪い?しつこい?




A「……神威くん、私…」




神威「ごめんね、A」




その瞬間、神威くんは私の背中に手を回した。
そして力いっぱい抱きしめられる。
大好きな温もりが全身を包み込んでくれた。




神威「ねぇ、A…それってわざと?計算してる…?」




A「け、計算って」




神威「勘違いしちゃうだろ」




神威くんはそう言って私から少し離れた。
でも手は私の顎に添えられる。
真っ直ぐと視線が合わさり、私は静かに目を閉じた。





勘違いなんかじゃない。
そう心で叫んだ。
すると神威くんはゆっくりと私に近づいて────────優しい優しい口付けをしてくれた。

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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
- 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時

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