【続編】幼なじみに失恋しました【神威】

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【A】



お風呂に入ると１日の疲れが一気に取れる。
と、同時に私は先ほどのことを思い浮かべた。


────────ふざけんなおい。
私が神威くんに恋してる？
いやいや絶対ありえない！！！


確かに神威くんといるのは一番楽だ。
それは神威くんが本性知っているからで、神威くんの前では素でいられるから。


だからって神威くんに特別な感情を抱くなんてそんなことありえない。
だって私は総ちゃんのこと────────




A「好き、なんだけどな…」




今でも総ちゃんが好きなのに、私が今一番先に思い浮かべる男の子は神威くんだった。
現実を受け止められないし、なんで急にこんなことを考えてしまうんだろう。


お母さんが変なこと言うから意識しただけだ。
それに、総ちゃんに失恋したばかりでもう神威くんを好きになるとかありえない。


神威くんが私を慰めてくれるのは友達だから。
いつも傍にいてくれるのも友達だから。




A「……あー、もう！！！お母さんのばかっ…」




「誰がばかだって？」




A「ぎゃああああああ！！！！」




いきなりお母さんが風呂に乱入してきて私は悲鳴を上げた。
裸が見られるのが嫌とかではなく、今シビアなこと考えてるからそっとして欲しい。




A「ちょっとお母さん！！早く出てけよ！！」




「あんたに聞きたいことあって来たのー」




A「なに？！用件は？！」




「もしさー、宝くじ当たったらどーするー？」




A「くだらねぇ質問してんじゃねえよ！！」




私は怒鳴りながらお母さんを追い出した。
お母さんはブツブツ文句言いながらリビングへ戻る。



まじで何しに来たんだあのクソババア…！！
てか私がこんなに悩んでるのもお母さんのせいじゃねえかよ。

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