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【A】




神楽ちゃんも加わりさらに気まずい空気が漂った。
最初の甘酸っぱい空気を返して欲しい。
今すぐこんなところから離れたい。




神楽「A、そいつを信用しちゃダメアル!!そいつはAを騙してるアル!!」




騙してる?
私なにか騙されてたっけ?
べつに神威くんといて嫌なことなんて一つもなかった。




神楽「A、そいつといたらこの先何も良いことなんてないアル。Aが傷つくだけネ」




この先何も良いことない?
いや、神威くんといたらいいことだらけだ。
それに傷つくって…
────────総ちゃんと神楽ちゃんの関係が一番私を傷つけたのに。




沖田「A、俺たちだってただ言ってんじゃねぇ。幼なじみが傷つけられるの黙って見てろっていうのか?」




神楽「A、Aのためアル!!早くそいつから離れて────」




A「うるさいなぁ」




私は俯いたまま言い放った。
その瞬間に2人は黙り込む。
多分、びっくりしてるんだろうね。


声のトーンも口調も、"いつもの私"じゃないから。
でも神威くんは驚かないよ。
だって"本当の私"を知っているから。


あー、ずっと隠してきたけどもういいや。
なんかすごく馬鹿らしいことしてたなぁ。





A「もうさー、私に色々言わないでくれる?てゆーか私たちの関係勝手に壊そうとしないで。それに一番傷つけたのそっちだから」




口調は強がってる。
でも、涙が今にもこぼれ落ちそうだった。
悲しいとかじゃない。
ただ感情が高ぶってどうしようもなかった。




A「神威くんはね、本当の私でいられる場所を作ってくれたんだよ。失恋した私を慰めて傍にいてくれた。欲しかった言葉もたくさんくれた。それに、神威くんの前では素の自分でいられる」




沖田「お前、何言ってんだ…?」




神楽「A…?」




私は顔をあげた。
2人は私の泣き顔を見て言葉を詰まらせる。





A「私が総ちゃんのこと"好きだった"なんて、知らなかったでしょ?」






総ちゃんは目を見開いた。
私は唇を噛み締める。
そしてそのまま神威くんの手を掴み、教室を後にした。

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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
- 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時

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