【続編】幼なじみに失恋しました【神威】

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【A】



プラネタリウムの観賞を終えた私と神威くんは阿伏兎さんたちと合流した。
阿伏兎さんたちは普通に学園祭を楽しんでいたようで、何なら模擬店(食べ物)を全制覇していた。


神威くんの周りは暴食家しかいねぇのかよ。
でも暴食家なのは神威くんが一番違和感ある。
多分ほかの人達に比べて体はさほど大きくないからだろう。




A「え、フライドポテトもあったんだ」




阿伏兎「残り少ないが食うか？」




A「食う」




阿伏兎さんから私はフライドポテトを分けてもらった。
コンソメ味のフライドポテトは手が進む。


先程焼きそばを食べたというのにまだまだ食べられそうなのはアドレナリンが出ているからなのかな？




神威「Aって美味しそうに食べるね」




すっかり夢中になってフライドポテトを食べていると神威くんは私を見ながら言った。
やべぇ、めっちゃがさつに食ってた気がする…
まあでも、これが素の私なんだし今更神威くんに隠す必要ないか。




A「神威くんは食べないの？」




神威「うん。それはAが食べな」




神威くんは優しい笑顔を私から阿伏兎さんに向けた。
その瞬間阿伏兎さんの顔が引き攣った。
私でさえ何を言わんとするのか分かる。




神威「阿伏兎、俺たらこバターね」



阿伏兎「だよな」



A「やっぱり」




神威くんによってパシられる阿伏兎さん。
別に今に始まったことじゃないけど阿伏兎さんを従わせる神威くんってすげぇな。




神威「A、阿伏兎が帰ってくるまで散歩しようよ」




A「え、でも動き回ってたら阿伏兎さん私たちの居場所分からなくなるよ？」




神威「大丈夫大丈夫。あいつあのまま道草食って帰ってくるから」




確かにブツブツ言いながらもたこ焼き食うか…って呟いてたな。
まあこのフロアをプラプラするならいいかもしれない。
それに、神威くんとの時間は楽しいから。

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