【続編】幼なじみに失恋しました【神威】

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【A】




一足先にお店に来てくれた神威くんは私に一番近い席に座った。
神威くんにはサービスをすると前もって言っていたから神威くんはすごく上機嫌だ。




A「はい、お待たせしました」




神威「おー！こんがり焼き上がってて美味しそー」




神威くんはいただきますと言ってフランクフルトを食べる。
この人すげぇな。
よく冷まさないで一口でかぶりついたよ…


それはそうと、お客さんの多くが女性だった。
数人の目がギラギラと光らせて神威くんを見ている。
あ、察した…
あの人たち俗に言う腐女子だ…




A「神威くんはいいおかずか…(ﾎﾞｿｯ)」




神威「確かにおかずみたいでご飯欲しくなるね」




腐女子ではないが、神威くんのフランクフルトを食べる様はなかなか来るものがある。
大きい口を開けてフランクフルトを咥える神威くんは最高のおかずだろう。




A「じゃあ私仕事に戻るね」




神威「いってらっしゃーい。ここで待ってるね」




私は神威くんから離れてフランクフルトを焼く作業を始めた。
すると一人になった神威くんは数人の女性に囲まれ始めた。


あの人良い意味でもててんな…
てゆーか本当に今更だけど、神威くんってかなりかっこいいんだね。
友達として見てた頃はあまり気づかなかった。




土方「A、そこのガス取ってくれ」




A「あ、うん」




仕事に集中しなきゃいけないのは分かってる。
でも自然と神威くんを意識してしまって動きがぎこちなくなった。


私はチラッと神威くんのいる席を見つめた。




A「……………」




私は真顔で背を向けた。
あいつフランクフルト食べながらめっちゃガン見してたよな。

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