145 ページ45
………
あの後、講義を受けたものの体調が良くなかった
家に帰って、次の日
貴「…げほっ、げほ、」
……熱っぽい
…ていうか、多分熱がある
あー…もう…絶対新しい環境に変わったからだ…
貴「は…げほっ、げほ…」
灰「A、大丈夫か？」
貴「ん…大丈夫じゃないけど、祥吾は休んだらダメだよ」
灰「……休む気しかなかったんだけど」
貴「ダメ。私は一人で、平気…げほっ、だから、」
灰「…無理そうじゃん」
貴「大丈夫……。大学では、ちゃんと出ないと…」
灰「…はいはい。俺今日昼までで終わりだから急いで帰ってくるな」
貴「ん…」
灰「薬はいつものピルケースな。水は枕元に置いておくから…飯はキッチンにある」
貴「大丈夫だよ、だから…ね、大丈夫…」
灰「…解熱剤はサイドテーブルに置いておくから必要なら飲め」
貴「うん…」
灰「じゃあ、行ってきます」
貴「いってらっしゃい…」
ちゅ、と額にキスをして、祥吾は出かけていった
………すごい心配そうな顔してたし、色々物の置き場所教えられた…
私だって分かるのに…
でもまあ、それくらい心配してくれてるんだろうな
貴「ぐ…ぇ、げほっ、けほっ……」
…よく考えたら、中学も高校も祥吾が休んでくれたから一人になることはなかったんだよな
少し……心細い…かも
………祥吾がいないだけで部屋が広く感じる
それに、静かだし…
…あー、私しかいないとこんな感じなんだ
………ん…寂しい…
あ…、いや、何考えてんだ……熱でおかしくなったかな…
貴「ふ、ぅ、げほっ…げほっけほ、げほっ……」
……思わず祥吾って呼びそうになる
ふとした瞬間に姿を探してしまう…
ダメだな………
依存してるみたいじゃん……
そういうのは祥吾だよ…私じゃない
………でも少しだけ、心細い…かも、しれない…
電話…
……いや、祥吾は講義に出てて多分電話に出ないな
…大人しく薬飲んで寝よう
あ…その前に何か胃に入れないと
私はキッチンに行って祥吾が用意してくれたご飯を食べる
そして薬を飲んで、ベッドに寝転がった
…………天井が歪む…
あー、気持ち悪い…
…寝ないと
ごろんと横を向いて丸まる
………寝れそう
私は気づかないうちにそのまま眠った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧夜叉 - Ωさん» そう言って頂けてとても嬉しいです！嫌われ役は大切だと思いますし、私はそんな彼だからこそ推しになったのかもしれません！これからも応援よろしくお願い致します！ (2019年4月17日 7時) (
レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
Ω - ここの灰崎愛されてて嬉しい (原作者は灰崎は黒バスファンに嫌われろって思って書いたって言ったの見たことあったし) ありがとうございますここの作者さんと灰崎信者 (2019年4月16日 17時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんに可愛いと言って頂けて光栄です！ (2019年4月11日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高に可愛い祥吾様 (2019年4月10日 7時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：碧夜叉 | 作成日時：2019年3月12日 1時
