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その日は講義が長引いて少し帰りが遅くなったけど、きちんと無事に家に帰れた
祥吾にはすごい心配されたけど
それから数ヶ月経った今もきちんと学生生活は送れている
相変わらず声はかけられるけど
「あ、ねえねえ、サークル入らない?」
「君すっごい可愛いからみんな喜ぶよ〜」
貴「部活に入ってるので結構です」
「部活?平気だって!掛け持ちしてるやつ結構いるしさ〜」
「俺らのとこゆるいし…つか飲みサーw」
貴「恋人に怒られるのでやめておきます」
「え〜?君なら可愛いし、奢ってあげるよ!彼氏だって飲みくらい許すでしょ?」
「合コンじゃねぇし良くね?」
貴「あの…本当、怒られるので。退いてください、講義に遅れます」
「つまんねーの」
「良いじゃーん!じゃあ一回だけ!ね!体験入部的な感じで!」
ぐいっと腕を掴まれる
力が強くて痛い
貴「ッ、触らないでください!」
「振り解こうとしたって無理だよ?」
「君非力そうだしねーw」
貴「いたっ、」
灰「なあ、おにーさんたち俺と遊んでくれよ」
「ア?んだお前…っ、い゛、いってぇよ離せ!」
灰「遊んでくれるんだよなァ?」
「お、男のお前に興味ねーよ‼」
「その子だけだっつの!」
灰「はァ?人のモンに手ぇ出してんじゃねーよ」
「チッ、離せ!」
「くそっ」
覚えてろ、と雑魚キャラのようなセリフを吐いて、ソイツらは何処かへ行った
……良かったけど、絶対祥吾怒ってるよな…
貴「あの…」
灰「…腕、大丈夫か?」
貴「……大丈夫」
灰「お前さ…もっと強く断れよ」
貴「やってるつもりなんだけど…。ごめん…」
灰「…………はぁ」
祥吾のため息に、思わずびくっ、と身体が跳ねる
いつもこんなだから呆れられたかな…
貴「ほ、本当ごめん、これからは気をつけるから」
灰「……別に怒ってるわけじゃねぇからそんなに怯えるなよ」
貴「え、あ」
灰「…悪い、言い方が強かったか?」
貴「いや…怒ってるんだろうなって思って」
灰「まあ気分は悪ぃ。でもお前に怒ってるわけじゃねぇから」
貴「…良かった」
灰「この後講義だろ?終わったら部活来るのか?」
貴「あ、うん、部活には出るよ」
灰「分かった。じゃあまた後でな」
貴「ん」
…よかった、怒ってない
祥吾に怒られるのは怖いから嫌なんだよな
……さて、講義に行こう
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碧夜叉 - Ωさん» そう言って頂けてとても嬉しいです!嫌われ役は大切だと思いますし、私はそんな彼だからこそ推しになったのかもしれません!これからも応援よろしくお願い致します! (2019年4月17日 7時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
Ω - ここの灰崎愛されてて嬉しい (原作者は灰崎は黒バスファンに嫌われろって思って書いたって言ったの見たことあったし) ありがとうございますここの作者さんと灰崎信者 (2019年4月16日 17時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんに可愛いと言って頂けて光栄です! (2019年4月11日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高に可愛い祥吾様 (2019年4月10日 7時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月12日 1時