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灰崎視点
ダンッと八重樫の身体を壁に打ち付ける
体育館の裏で俺はコイツにある事を聞かなければいけない
司「ってぇ〜…先輩、急に何なんすか」
灰「分かってるだろ。Aのことだ」
司「ああ、手ぇ出したって?それは謝りますよ、すいませんでした」
灰「そのことはあとで殴る。今言いたいのはそれじゃない」
司「…………あー、人殺したことあるって質問の方か」
灰「お前何のつもりだ?Aにあんな質問して何がしたい」
司「いや、別に何も。純粋な質問じゃねぇすか」
灰「思い出したらって、言ってたよな?何を思い出すんだよ?」
司「またまたぁ、知ってるくせに」
灰「ふざけてんなよ」
司「……A先輩、実際人殺したでしょ?」
灰「殺してねぇよ」
司「否定早すぎ…本人は覚えてないみたいだったけどっつーか、多分ショックで記憶喪失になったみたいな感じだと思うけど」
灰「お前は何を知ってるんだよ」
司「この前興味深いもの見つけたんす。授業で昔の新聞漁ってて…ほら、これっすよ」
ひら、と見せられた記事のコピーに目を見張る
それはある家に強盗が入り、その家の父親が殺されたという記事だった
そこには俺の名前と、Aの名前があった
2人は無事だったと、そういう内容らしい
……父親というのは、俺の父親だ
灰「…おい、これ」
司「俺びっくりしちゃって。それ、父親殺した強盗って捕まってないんすよね」
灰「……ああ」
司「で、灰崎先輩の父親は殺されたわけっすけど、誰に?って感じじゃないすか。強盗なんてもしかしていなかったんじゃないかと思い始めて…」
灰「あれは強盗の仕業だろ」
司「…強盗じゃなくて、A先輩が何らかの理由で先輩の父親殺したなら話の筋は通るんすよね」
灰「っ、いい加減にしろ」
八重樫の胸ぐらを掴んでまた壁に打ち付ける
ニヤリと笑った八重樫に心底腹が立つ
司「…じゃあ先輩、この事をどうしてA先輩に言わないんです?思い出しそうだからじゃないんすか」
灰「お前には関係のない事だろ。もう今後Aに近づくな」
司「ふーん…まあ確かに襲うのはやりすぎたかも」
灰「何でこの話をAにした?お前に何も関係ないよな?それに話も全部憶測だ」
司「何となく、面白そうだなーって。もし俺が考えた通りだったら最高じゃないすか?本書けるっしょ」
灰「それだけの理由かよ」
司「そうですよ」
そう答えた八重樫の顔に、俺は自分の拳を叩き込んだ
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碧夜叉 - Ωさん» そう言って頂けてとても嬉しいです!嫌われ役は大切だと思いますし、私はそんな彼だからこそ推しになったのかもしれません!これからも応援よろしくお願い致します! (2019年4月17日 7時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
Ω - ここの灰崎愛されてて嬉しい (原作者は灰崎は黒バスファンに嫌われろって思って書いたって言ったの見たことあったし) ありがとうございますここの作者さんと灰崎信者 (2019年4月16日 17時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんに可愛いと言って頂けて光栄です! (2019年4月11日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高に可愛い祥吾様 (2019年4月10日 7時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月12日 1時