【黒バス】依存 × 溺愛 Part 3

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司「だ、だってだって、A先輩嫌でしょ？」

貴「……嫌じゃない、決めつけんな」

司「本当っすか？」

貴「本当だ。あんまりしつこいと殴るぞ」

司「俺、A先輩なら殴られてもいいっす」

貴「…さすがに引いた」

灰「はぁ……馬鹿馬鹿しい、帰るぞA」

貴「うん」

司「あ、待ってください！」

貴「うおっ」


八重樫にガシッと腕を掴まれる

突然のことで驚いて動きを止めていたら、祥吾に引っ張られた


灰「構うな」

司「先輩とお話ししたいです！」

灰「手ぇ離せ。俺らは帰るんだよ」

司「一人で帰ったらどうっすか？A先輩は俺が責任持って送り届けますよ」

灰「あ゛？お前のこと信用出来るわけねーだろ」

司「襲ったりなんかしませんよ、灰崎先輩じゃあるまいし」

灰「俺は襲ってねーよ」

貴「もういいからほら、帰ろう」

司「えー、俺には構ってくれないんすか…」

貴「部活中に沢山話しただろうが！もう帰るから離してくれ」

司「…Aせんぱーい………」

貴「……そんなうるうるした目で見たって可愛くない。帰る」

司「ん〜…じゃあ！今日は諦めますね！」

貴「うわっ」


引っ張られていた手を急に離され、反動で祥吾の方へよろけてしまった

どんっ、と肩を抱かれて受け止められる


灰「Aを雑な扱いをするような奴を信用出来るわけねぇなァおい」

貴「ばっか、早く帰るぞ！面倒なこと起こすな！」

司「違いますよぉ、ラブラブみたいっすからお手伝いしたんじゃないすか」

灰「あ゛ァ⁈」

貴「やめろ！八重樫も煽るな、揉め事を起こしたら困るだろ」

司「俺はあんまっすけど、灰崎先輩は困りそうっすね！進路あるし！」

貴「煽るなって言ってるだろ。ほら、祥吾も帰ろう？遅くなる」

灰「チッ」

司「じゃあまた明日！」

貴「はいはいまた明日」


部室から出て、祥吾の隣を歩く

明らかに機嫌の悪そうな顔してる

まあそうだよな

八重樫もあんなに煽らなくたっていいだろ


灰「…おい」

貴「なに」

灰「俺とアイツどっちが良い？」

貴「祥吾」

灰「…そうか」

貴「んだよ、それだけ？」

灰「人のモン盗るのは良いけど盗られるのは気に入らないからな」

貴「あっちに行きそうになったら八重樫のことどうにかしそう」

灰「よく分かってんじゃねーか」

貴「こわ…。でも大丈夫、私祥吾の顔の方が何倍も好き」

灰「はは、アイツかわいそー」

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