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…あの後、家に帰って、また次の日

今日も今日とてあの後輩に話しかけられる

…………ていうか、名前覚えてないんだよな

覚えなくても業務に支障が出ないのと、興味がないのが相まって未だに覚えていない


貴「はぁ…」

灰「…疲れてんな」

貴「そりゃあね」

灰「俺の方はもう終わったぜ」

貴「は?」

灰「昨日告られてフった」

貴「………聞いてない」

灰「言うの忘れてたわ」

貴「何でお前ばっかり…」

灰「まあ諦めてはねぇだろうけど、大人しくなったぜ」

貴「その大人しさ、少し分けてくれよ…。今日もやかましい…」

灰「頑張るしかねぇな」

貴「あー…ほんと気が遠くなる……」

灰「ま、頑張れよ。俺は部活しないとだし」

貴「…ん、頑張って」


ひら、と祥吾に手を振って、私はスコアボードを手に取り日付を記入する

………なんか疲れたな…


貴「ふぅ…」

「A先輩っ!お疲れですか?」

貴「…うん」

「大丈夫ですか?あ、俺何かやることありますかね?」

貴「じゃあタオルとドリンク用意して。もう1人にも声かけて…って、あの子は?」

「今日休みっす!灰崎先輩にフラれたからっすかねー」

貴「ああ…なるほど。じゃあ悪いけど1人でやってくれ」

「はーい!」


元気よく返事をして、指示通り動いてくれている

……こうしてれば普通のいい後輩なんだけどな

えっと、あとは…


「ねー先輩」

貴「なんだ」

「先輩、俺の名前知ってる?」

貴「え、お、おう、知ってる」

「じゃあ俺が出席番号で何番かとか知ってる?」

貴「……………おう」

「あ、嘘じゃん!ダメだよ嘘ついちゃ!」

貴「……悪かったよ」

「先輩、いつも俺のこと名前で呼んでくんないから…。だからもしかしたら知らないんじゃねーかと思って」

貴「そもそも興味がないから覚えていなかった」

「ひっでー!じゃあ自己紹介しとくっすね」

貴「お。おう」

「俺は八重樫司っす!ね!覚えて!」

貴「…わかった、八重樫」

司「やっぱり先輩に名前呼んでもらうのめっちゃいいな…」

貴「覚えたからさっさと業務に戻れ、八重樫」

「分かったっす!きゅんきゅんするんで仕事頑張りますね!」

貴「おう、頑張ってくれ」


八重樫司……ふうん、そうか

初めて知った…

ーー

八重樫 司 ♂
・Aを好いていて諦めずにアタックし続けている
・先輩が名前を覚えていなくて少し驚いた

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碧夜叉 - Ωさん» そう言って頂けてとても嬉しいです!嫌われ役は大切だと思いますし、私はそんな彼だからこそ推しになったのかもしれません!これからも応援よろしくお願い致します! (2019年4月17日 7時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
Ω - ここの灰崎愛されてて嬉しい (原作者は灰崎は黒バスファンに嫌われろって思って書いたって言ったの見たことあったし) ありがとうございますここの作者さんと灰崎信者 (2019年4月16日 17時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんに可愛いと言って頂けて光栄です! (2019年4月11日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高に可愛い祥吾様 (2019年4月10日 7時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月12日 1時

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