【黒バス】依存 × 溺愛 Part 3

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貴「祥吾はまだ全然？」

灰「進学か就職かすら決めてねぇ」

貴「それはヤバい」

灰「だろ？どうすっかな」

貴「去年辺りから大学のバスケ部とかからスカウトの話来てなかった？」

灰「あー…来てっけど、迷ってるわ」

貴「そうなんだ？あ、でもさー、東京に戻るかくらいは決めてある？」

灰「お前は？」

貴「戻ろうかなーって。ほら、病院の先生も大変そうだしさ」

灰「…確かにな。じゃあ俺も戻るかな…同棲しねぇ？」

貴「する」

灰「即答かよ」

貴「まあ祥吾が良いならだけど。それに進路決めないとね」

灰「そっちのが先か…」

貴「決まったら教えてよ。私は学生でいるつもりだし、もし就職するなら毎朝お弁当作ってあげる」

灰「マジで？進学だったら作ってくれねーの？」

貴「たまになら良いよ」

灰「余計に悩む要素が増えた」

貴「はは、でもまあお前の好きな方でいいんじゃねぇの？」

灰「そうなんだろうけど、特にねぇんだよな」


……私としてはスカウトを受けて進学してほしいけど

…なんて言えねーよなぁ

言ったら絶対そうするし…

強制はしたくない

でもトレーナーになるからには祥吾には選手でいてほしい…


灰「A？」

貴「え？」

灰「ぼーっとしてっけど大丈夫かよ」

貴「あ、大丈夫…ちょっと考え事してた」

灰「大丈夫なら良いけど、具合悪いならすぐ言えよ」

貴「うん」

灰「そういや薬、切れそうなやつある？」

貴「あー…えっと…まだ大丈夫そう」

灰「そうか」

貴「次の病院、いつ？」

灰「もうすぐだった気がするけど」

貴「マジか…」

灰「通院の前の日くらいにまた教えるから」

貴「ん」

灰「……なあ、最近夢は見ないのか？」

貴「夢？何の？」

灰「…ほら、覚えてないやつ」

貴「多分…見てない。具合悪い時くらいにしか見ないのかも」

灰「そうか…」

貴「何で？」

灰「ああいや、お前がつらそうにしてるから心配になるんだよ」

貴「……ふうん、優しいね」

灰「…うっせ」

貴「私は好きだよ、祥吾のなけなしの優しさ」

灰「一言余計だぞ」

貴「だって他の奴に優しくないじゃん」

灰「お前だから優しくしてんの」

貴「祥吾の優しさを独占してると思うと結構幸せな気分になるよ」

灰「…お前、マジで独占欲強すぎ」

貴「祥吾に言われたくない」

灰「…これ、片方だけとかじゃなくて良かったな」

貴「いや、まあ…でも私はそこまでじゃなかった」

灰「は？」

貴「…お前と似たんだよ」

灰「…ふうん？」

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