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翌日
私は案の定体調が悪化して学校を休んだ
祥吾に休むことを伝えたら俺も休むって言うから、最近休みがちだし行けよと諭して無理やり行かせた
適当に食べて、薬を飲んで、私はさっさと眠りに就いたわけだ
そしてまた夢を見て…覚えてなくて、頭の中が気持ち悪くなって…
起きた時、とっくにお昼を過ぎてたのに相変わらず身体はつらいままで、熱も下がらない
頭も痛いし、ぐらぐらと眩暈もする
まだ寝た方がいいと思って、また適当に何か食べて、薬を飲んで、寝た
次に起きたのは部屋の扉が開く音がした時だ
ガチャンッバタンッと音がでかくて、やかましくて起きた
…多分、祥吾
もぞもぞ動いて確かめようと振り向いたら、急にキスをされた
貴「む゛、」
灰「……薬の味」
貴「…寝るまえにのんだから。おかえり……」
灰「ただいま」
貴「……急に、どうしたの…」
灰「…お前が聞いたら具合悪化するかも」
貴「…………あとで、はなして…いまはいい…」
灰「おう。熱下がったか?」
貴「ぜんぜん…」
灰「薬、ちゃんと朝と昼に飲んだかよ?」
貴「のんだんだよぉ…?」
灰「マジ?あ、おい、起きて大丈夫か?」
貴「立たないなら、へーき…。すこし、汗かいたから…」
灰「タオルと水、持ってきてやるよ」
立ち上がった祥吾がタオルと水を持ってきてくれた
喉が渇いてたから水を先に受け取って、ぐい、と飲み干した
貴「ん、ん…」
灰「…そんなに喉渇いてたなら起き上がって飲めよ、脱水になるぞ」
貴「んー…」
灰「もう一杯飲むか?」
貴「…いらない」
灰「そうか。ほら、タオルで身体拭けよ」
貴「…ふいて?」
灰「………今日はやけに甘えるじゃねぇか。嫌な夢でも見たか?」
貴「また思い出せないやつ…あたまの中、きもち悪いから…」
灰「…また、か。まあ良い、ほら、パジャマ脱げよ」
言われた通り、パジャマを上だけ脱ぐ
すると祥吾がタオルを持って私の身体を拭いていく
………手つきが優しくて、何故か安心した
灰「…ほら、終わったぜ」
貴「ありがと」
灰「すぐ着ろよ、悪化するから」
貴「うん」
灰「…うおっ」
パジャマを着て、祥吾に抱きつく
身体は熱のせいで熱いのに、更に温もりを求めた
灰「……1人が嫌なのか?」
貴「ううん…ちがうけど、なんか…そばにいてほしくて…」
灰「…まあ良いけど」
貴「ねえ、さっきの話聞かせて」
灰「怒んねぇ?」
貴「内容によるかな」
灰「ん〜〜…」
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碧夜叉 - Ωさん» そう言って頂けてとても嬉しいです!嫌われ役は大切だと思いますし、私はそんな彼だからこそ推しになったのかもしれません!これからも応援よろしくお願い致します! (2019年4月17日 7時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
Ω - ここの灰崎愛されてて嬉しい (原作者は灰崎は黒バスファンに嫌われろって思って書いたって言ったの見たことあったし) ありがとうございますここの作者さんと灰崎信者 (2019年4月16日 17時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんに可愛いと言って頂けて光栄です! (2019年4月11日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高に可愛い祥吾様 (2019年4月10日 7時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月12日 1時