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あの後は何だかんだ石田さんに手伝ってもらってしまった
そして寮まで送ってくれた挙句に何もしてこないという、今まであまり体験したことがない出来事まで起こった
あ、本当に送るだけなんだ?
送り狼じゃないんだ?
そう思っていたせいで、素直に口から出て行ってしまった
石田さんは、目を丸くした後にははっと笑って、「俺は佐伯のことはただの後輩としか思ってないし下心もないからな」と言い放ったわけだ
うわ、すごい
ほぼ初対面でここまで下心がなくて私に関心のない人初めてかもしれない
驚きつつもお礼を言い、祥吾に連絡しつつ寮の部屋に帰る
すると、すぐに祥吾が部屋に来た
…あんまり遅い時間に部屋にいると面倒なんだよなぁ
バレないなら良いけど
灰「…おかえり」
貴「ただいま…って、なんか機嫌悪くない?」
灰「だって、帰ってくんの遅ぇから」
貴「ごめんな、石田さんと話してたらつい長く…」
灰「……は?」
貴「あ゛、」
灰「…なあそれ、どういう意味?体育館で2人きりだったわけ?」
貴「し、祥吾、」
灰「……2人になりたいからわざわざ残って俺も帰らせたのかよ」
貴「いたっ…」
ぎりっ、と手首を握られる
言葉が足りなかった私も悪いけど、少しは人の話聞けよ!
貴「ち、違うって…」
灰「入ったばっかで男漁ってんなよ」
貴「…祥吾ッ!違うんだってば‼」
灰「ゔっ……ってぇ…」
私が暴れたせいで私の膝が祥吾の腹に入った
…………私、悪くないし
貴「私が1人で片付けてたら石田さんが来て、重いもの持ってくれて、お前のことを聞かれたんだよ‼」
灰「……はぁ?俺のこと?」
貴「何がしたいんだとか、そういうこと!それで話して、遅くなったからって寮まで送ってもらったんだよ!」
灰「…送るだけじゃ済まなかったんじゃねーの」
貴「………はっきり言われた、後輩としか思ってないし下心はないって。だからこうして帰ってきたろ」
灰「……本当か?」
貴「むしろ嘘ついてどうするの。……お前は早とちりが多い」
灰「…あー、悪い」
貴「さっき…腹蹴ってごめん。でもお前も私の手首、力強く握りすぎだから」
灰「…ん、次から気をつける」
貴「………あとちゃんと話聞いて」
灰「ああ…」
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碧夜叉 - Ωさん» そう言って頂けてとても嬉しいです!嫌われ役は大切だと思いますし、私はそんな彼だからこそ推しになったのかもしれません!これからも応援よろしくお願い致します! (2019年4月17日 7時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
Ω - ここの灰崎愛されてて嬉しい (原作者は灰崎は黒バスファンに嫌われろって思って書いたって言ったの見たことあったし) ありがとうございますここの作者さんと灰崎信者 (2019年4月16日 17時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ミリイさんに可愛いと言って頂けて光栄です! (2019年4月11日 8時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高に可愛い祥吾様 (2019年4月10日 7時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月12日 1時