推しのためなら私頑張るわ。2

61話不運の持ち主 ページ24

【順平】

｢うぁぁああぁあ!!!!｣

熱い何かをおでこに押し付けられた

痛い熱い痛い熱い

なんで、なんでこうなった…！

部活でAを迎えに行こうと思って探してただけなのに、

女が｢私の事をキモイ目で見た｣と言いがかりを付けて

なんなんだ…！

｢もう一個つけとくかw｣

｢これ俺らのキスマークw｣

順平｢うわぁあ…あ…。｣

何度も殴られ蹴られ周りの皆は助けてもくれない

ただ、スマホをもって俺を取るだけ

A…！

ｱﾊﾊ…

Aはこの状態を見たらアイツらと同じように何も出来ないのかな

大きい子供のまんま

俺を助けてくれないんじゃないかな…

｢その顔がウザイからもう1回殴っとくか｣

不良は俺の顔を何度も殴った

痛い痛い

息が…出来ない。

助けて…誰か！

順平｢誰か…たす…け…て｣

｢こいつこんな状態でもまだ助けを求めてるぜw｣

｢あーダサいw｣

｢俺達みたいな強いやつ誰がたおせるかっ｣

A｢おい｣

｢あ？どこから声が｣

A｢お前ら何やってんだよ。｣

不良達はいっせいに上を見上げた

｢あ？お前誰だよ｣

｢こっちみてると殺すぞ｣

A｢やれるもんならやってみろよ｣

するとドンッと大きい音がひぎきわたった。

何かが落ちてきた音だ

｢は？お前あそこは3階だぞ｣

｢骨折れてんじゃ…｣

A｢うるせぇぞクズ｣ザッザッザッ

俺は前を見た

幻聴だと思う声が聞こえる

でもそれは幻聴でも幻覚でもなくて

かっこいい

俺を守るAの姿だった。


【A】

い

イッテェエエエエエ!!!!

足に『折れないくらいの頑丈に』って思念したけど

小指に角ぶつけたくらい痛いんだけども!!

でも今絶対カッコつける所だったから

痛いの頑張っちゃうもんね！

痛くないよ？

べ、別に痛くないよ？AHAHAHAHAHAHA

A｢お、ありゃえら!!(あっ噛んだ)こんな事して良いと思ってんのか？アア？｣

｢いや、お前の足の方が心配なんだけど｣

｢大丈夫か？その足｣

A｢いや…まじ痛かったんだよ…もう今にも泣きそって!!!!お前ら!!それ順平くんにも言えんのかよ!!!!｣

順平｢(ノリツッコミ…)｣

｢まぁ、良いや。お前渡辺に告られたんだってな？｣

A｢そうだけど｣

｢お前が断ったおかげでよ｣

｢渡辺が、吉野をボコボコにする代わりに１回やらせてくれるって言ってたんだよ｣

A｢は？｣

…どうゆう事だ？

私が断ってなんで順平くんが関連してんだ？

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