あの子は何色？ 【国見英】

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『ばかうまぁー！』

口の中で広がるココアの匂い、チョコソースの劇的甘さ、噛めばサクサクを鳴る小さめクッキー
…そして何より


このホイップクリーム！！

完全なる私の好みのクリームだ。甘すぎず、薄すぎず、少しさっぱりしててもっさり感がひとつも無い

晴来『通いたい』

国見｢…ふっw｣

クスリと笑われて少し恥ずかしく感じた。真正面にいる国見くんと目を合わせ口を開く。

晴来『笑わないでよ…』

国見｢笑ってないよ｣

絶対うそだ。この人嘘ついてる
手で口を覆っているがその下にある口、絶対ニヤついているな…？コヤツ


晴来『あ、ごめんね。先頂いちゃって』

国見｢いい、それさっきも言った｣

そうだっけ？そうだっただろうか。
目の前のパフェに集中しすぎてしまっていたのだろう。うん多分きっとそう。

晴来『うん、でもお金だけ先に渡すか｢いい、俺の奢り｣

うんそれは聞いてないな！？それは絶対聞いてない！それは初耳だぞ！？

晴来『いやっ、だってそれは私の奢りの話で…』

国見｢奢ってなんて一言も言ってない｣

気分屋？
横暴？

…クソ意地悪



晴来『私が悪いのに…』

国見｢もう良くない？その話｣

大事ですよ、遅刻したの私なのにパフェも奢らせちゃうって。貸し作りすぎだよ
なるべくそういうの作りすぎないようにしたかったのに。

塩キャラメルパフェをパクリ

国見｢…もうちょい塩気あってもいい｣

またパクリ、またパクリと食べ進めていく国見くんを見て、不思議と思った。
国見くんはもしかしたら、お節介さんなのかもしれない



…いや、どちらかというと面倒臭がり+気分屋…？

国見｢というか、何か変わったの｣



絵に対しての、関心というものは

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