9 ページ11
*
「なぁ、影山」
「はい」
「お前はさ、Aのことどう思ってる?」
合宿中
寝るため部屋に戻ろうとした時、買ってきたのであろうスポドリを持った菅原さんがそう聞いてきた
どう…思ってるか
「…なんか、上手く言えないっすけど。Aさんがいるってのが烏野に来た一番の理由です」
「でも、お前が会いたかったAはあんなAじゃないだろ?」
「そうっすけど、俺はどんなAさんでも受け止めます」
少し驚いたような顔をした菅原さん
何があったのか、俺はまだ知らないがどんなAさんでも絶対に俺は受け止める
Aさんに会いに来たんだから
「呆れたりはしない?」
「どんなAさんでもAさんなので」
「はぁ〜なるほどねぇ」
驚いたかと思えば嬉しそうに、
菅原さんはそれだけと言って部屋に戻ろうと歩き出した
「Aってやっぱ凄いやつだったんだな」
前を向いたまま菅原さんはそう言った
「お前からのさ、Aの話し聞いてると改めてそう思う」
「今も凄い人だと思いますよ」
「…そうだな、凄いやつだよなあいつは」
菅原さんにとってAさんは何なのか
気になるけど聞けなかった
Aさんの話をする時の菅原さんは別人みたいだから
*
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レサ汰 | 作成日時:2020年2月16日 22時