飛べなくてごめんね【ハイキュー】 (ページ2)

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＿一年前

「ねぇ、キミ。烏野の子？」

『えっと、はい』

「へぇ～…ね、連絡先交換しようよ」

『ごめんなさいそういうのは…』

「いいじゃんいいじゃん」

大会だって言うのにナンパとは…しかも逃げられないようになのか五人くらいで話しかけてきた

忘れ物を取りに来たから早くみんなの所に戻らないといけないのに

そう思いながらどうにか避けて戻ろうとすると強く腕を掴まれた

「おっと、逃げないでよねぇ」

『あの…あまりこういうの学校的にも良くないんじゃ』

「学校的に…ねぇ。じゃあ聞くけどお嬢ちゃん俺らの高校知ってる？今日まで名前聞いたことあった？」

『…ないです』

「でしょ？だからちょっとの問題あったって学校とかどうっねことないの」

「喧嘩とかしょっちゅうあるしな」

この人たち苦手だ

ナンパしてくる時点で嫌だけど、軽い気持ちで部活してるって言うのがどうも気に食わない

烏野高校のバレー部みたいな頑張って練習して部活動をしている皆の方が断然かっこいいし

「ねぇ、いい加減連絡先教えてよ？酷いようにはしないって」

「おい」

聞き覚えのある声でパッと顔を上げるとスガさんが居た

安心してホッとしていると腕を掴んでいた人の力が強くなった

「なんだなんだ烏野じゃんか、ちょっとお宅のマネちゃんに用があんだよちょっと待ってな」

「ふざけんな。あと、そんな乱暴にうちのマネを掴むな」

「…ほぉ、なんだよやる気か？」

『ま、まってスガさん』

私は見てられなくなってずっと目を背けていた

後ろからは乱暴な音がずっと聞こえてくる

気づくと潔子さんが私の傍に来てくれていたらしく、

「Aちゃん、大丈夫？」

『潔子さん…』

潔子さんの顔色が悪い

そう言えば周りは静かになっていて、ゆっくり後ろを向くとボロボロになって倒れている皆が

さっきの他校の人達も居るけど…烏野の皆も倒れている

「A…大丈夫か？」

『ｯ…大地さん』

散々殴られた跡があり、所々に怪我もある大地さんを見て私はやってしまったのだと確信した

大地さんの怪我も…倒れている皆も…顔色の悪い潔子さんも…

＿全部私のせいだ

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