■快楽は吐き気と化して【ut】 ページ10
筆記 : るるる96 ※現パロ
胸糞悪いのは自衛してどうぞ
ーーー
唇を噛み締めた。また、今日も。
私の同居している彼氏は浮気症だ。
折角の休みだと言うのに彼は家にはいない。彼の箪笥を開ければ、彼の匂いは少しも感じられない。大量のプレゼントがそこにはあるのだ。いかにも愛情が籠っています、そんなアクセサリー等。
私が一番愛してるに決まっている。しかしそんな言葉に自信が持てると言ったらそうではない。
彼に愛されなければ意味がない、そう思っていた最初より免疫がついたのだろう、彼との関係さえあれば例え彼に愛されなくてもいい、そう思えるようになったのだ。自分だけでも愛していればいい。
私は今日、彼がどこに行ったかを知っている。暇な日は彼のあとを付けるのが習慣になっているから。ストーカーではない。彼女なのだから。彼は隣の女に夢中でこちらに気付くはずなどないのだから容易い物だ。
今日は、ブラウンの髪を緩く巻いた背の低い女の子。胸元が大きく開けている服を着ていて、スカートも短い。彼は私のような地味な女にはきっと興味がない、そう思えるほどに。
一通りのデートを終えた二人が夕方に向かったのは、まるで童話にでも出てきそうな程光とメルヘンを集めたような建物のホテルだ。嗚呼、きっと今日は帰りが遅いだろう、そう思い私は帰路につく。そして、今に至るのだ。
もう、3時だ。ベッドに潜って、薄目を閉じて、半分夢に引きずりこまれていると、体に重みがかかった。
ベッドに入り抱き締めながら、ただいまと溢す彼に、おかえりと返せばつぅ、と腰を撫でられた。
嫌だ、他の女とやった後だなんて。彼は私があとを付けている事など知らないはずなのに、うっかりその意を示せばにやりと笑われる。
「ええやん、今日のはちょっと相性悪かってん。付き合ってや」
そう言って手慣れた手付きで私の服を剥いでいく。
＿いや。
そう溢しても、繋がってしまった体では手遅れだった。卑猥な音は部屋に響き、私の甘い声さえも吸い込んでいく。
いやって何や。お前は黙って抱かれてればええねん。
そう言われれば吐き気が押し寄せる。嫌だ、嫌だ、でも感じてしまう。感じたくないのに、こんなに吐き気がするのに。
今私は彼の欲求不満を解消する道具でしか扱われていないのだ。それが最高に気持ち悪い。
でも、別れようだなんて言えない。関係さえあればいいのだ。そこに漬け込まれているのもわかっている。けれども、私は彼を愛している。
愛しているからこそ、この快楽も、吐き気も嫌な程に、逃げられない程に襲ってくるのだろう。
▽最高の幸せに、さよならを。【gr】→←▽もう一度あなたと【kn】
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るるる96 - ありさんさん» またあったね！！！！（騒音）心ぴょんぴょんまち（強制終了）嬉しいです ~~~~ 本当に皆さん凄いですし！！ (2020年5月23日 19時) (
レス) id: 1a7179313a (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - やぁ(懐かしの)またあったね！←おまだれ 見てて心がぴょんぴょんしてました…ｳﾞｯってくるのもニヤニヤしちゃうものもあって、やっぱ皆さんすごいなぁなんて思いました。お星様ポチッとな (2020年5月19日 23時) (レス) id: 1680e79eb8 (このIDを非表示/違反報告)
るるる96 - 赤い猫は眠りたい(しゅがぁ)さん» あ - 、私がログインしていないからですね、まあ大丈夫ですよ (2020年5月5日 10時) (レス) id: 1a7179313a (このIDを非表示/違反報告)
るるる96 - 桜華さん» は - い !! (2020年5月5日 10時) (レス) id: 1a7179313a (このIDを非表示/違反報告)
赤い猫は眠りたい(しゅがぁ)(プロフ) - あれ…なぜか私が作った事になってる…るるるさんの検索に飛べない…あれ？？ (2020年5月5日 0時) (レス) id: c492f94ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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