◇あなたに飼われる【ht】 ページ8
筆記 猫城
現パロ
ーーー
「ただいま……」
元気にただいまを言う気力も無く、鍵を開けるので力尽きた体は玄関に倒れ込んだ。痛い。
リビングまで匍匐前進のように進み、やっとこさソファに腰掛けた。同棲中の彼氏さんはまだ帰ってきてないらしい。社畜め。……私もか。
玄関からノブの音が聞こえた。先ほどの疲れはどこへ行ったのか、私は声の主に駆け寄った。少しのタバコの匂いと、彼の匂いが心を落ち着かせる。
「同志外道よ、よくぞ帰った。ご飯食べる？」
「食べる……」
ご飯と言っても、休日に作り置きしておいたものだ。まだ、まだ大丈夫なはず。豚肉を茹でただけのやつだし。
レタスを敷いた皿に、レンジで温めた件の豚肉を乗せた。次いでにこちらもレンジで温めたかぼちゃものっける。ご飯(レトルト)を茶碗によそい机に並べ、マヨネーズとドレッシングも出して、今日はちょっと豪華だな、と意気込んだ。
「ゲドニキ。飯だ」
先程私が腰掛けていた(とか言いつつ横たわっていた)ソファに倒れているひとらんに声をかける。よたよたと覚束無い足取りで、ひとらんは席についた。
いただきます、と声を合わせ、特に会話もなく食事を進める。あ、やべぇ、このカボチャまだ硬いんだけど。
「ねえねえ」
口を開いたのはひとらんだった。箸を持つ手を下げ、口の中のものを飲み込んだ。
「なになに」
ひとらんに目を向けると、真剣な顔をしていて、ふざけていた体が硬直する。
「Aさ、仕事やめねぇ？」
「は？」
思っても見なかった言葉に、硬直も溶け眉間にしわが寄る。
「やめねぇです。仕事しなきゃ生きてけない」
半社畜なワーカーホリック的言葉を発すると、ひとらんはため息をついた。え、なんか変なこと言った？？
「いや、俺が言いたいのは、仕事やめて俺のとこ来ねぇかってこと」
「……寿退社？」
「そう、それ」
まじすか……と天井を見上げ、ひとらんを見た。至って真面目な顔である。腕を組み、うーんうーんと揺れてみる。顔にはすでに熱が集まっていて、体は正直だなぁとか頭の中でほざく。
「そんな簡単にやめさせてくれねぇよ、うちの会社」
「産休とればいいじゃん」
考えといて。と話を切ると、ひとらんはまた箸を進め始めた。私はまた硬直状態に戻った。
「あ、あとただいま」
いつのまにか食べ終わっていたひとらんは、固まったままの私にキスを落とし、そのまま部屋に入っていった。
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るるる96 - ありさんさん» またあったね！！！！（騒音）心ぴょんぴょんまち（強制終了）嬉しいです ~~~~ 本当に皆さん凄いですし！！ (2020年5月23日 19時) (
レス) id: 1a7179313a (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - やぁ(懐かしの)またあったね！←おまだれ 見てて心がぴょんぴょんしてました…ｳﾞｯってくるのもニヤニヤしちゃうものもあって、やっぱ皆さんすごいなぁなんて思いました。お星様ポチッとな (2020年5月19日 23時) (レス) id: 1680e79eb8 (このIDを非表示/違反報告)
るるる96 - 赤い猫は眠りたい(しゅがぁ)さん» あ - 、私がログインしていないからですね、まあ大丈夫ですよ (2020年5月5日 10時) (レス) id: 1a7179313a (このIDを非表示/違反報告)
るるる96 - 桜華さん» は - い !! (2020年5月5日 10時) (レス) id: 1a7179313a (このIDを非表示/違反報告)
赤い猫は眠りたい(しゅがぁ)(プロフ) - あれ…なぜか私が作った事になってる…るるるさんの検索に飛べない…あれ？？ (2020年5月5日 0時) (レス) id: c492f94ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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