東海昔ばなし 28 ページ20
Aside。
.
「ざわくん、幻滅するかもしれないけど…聞いてくれる？」
虫「なに…？」
ゆっくり息を吐いて、覚悟を決める。
「…後輩の男の子に、図書室で無理矢理…
そのまま、中で…出されて…っ、」
そこまで言って、
やっと収まったはずの涙がグウッとこみ上げて来て言葉に詰まる。
こんな汚い女、やっぱり気持ち悪いかもしれない。
「どうしようっ…
妊娠、しちゃうかもしれない……」
はるにも、芽依にも、お母さんにも知られたくない。
気持ち悪いかもしれないけど、嫌われるかもしれないけど、
それでも心のどこかで
ざわくんなら…って信じてる自分が居て。
ざわくんしか頼れなくて。
私はこの人に重たい秘密を背負わせた。
虫「大丈夫…」
そう言われて、次の瞬間には私は彼の腕の中。
虫「…僕が…助けるよ」
.
決して幸せとは程遠い初体験の記憶。
ゆっくりではあるけど、正確に、端折らずに
ざわくん以外のメンバーにも話すと
5人揃っておんなじ顔をしている。
「もー…そんな顔せんでよ」
て「ごめん…」
どんな不味いものを食べた時より、
どんな過酷な撮影をした時より、
ずっとずっと苦しそうで情けない不細工な顔。
いつもなら黙ってればカッコイイのにね。
.
ざわくんは私を助けると力強く口にした後
私の手を引いて歩き出して、
辿り着いた先は産婦人科だった。
虫「おいで、こっち」
「え…ざわくん？」
ざわくんは私を裏口らしき所から中に通すと
真っ直ぐ院長室に向かって歩いて行く。
戸惑う私に何か言ってくれることはなかったけど、
繋がれた手だけは離さないで居てくれた。
虫「入ります」
数回ノックした後に躊躇いなくドアを開けると
驚いたように目を見開く女の人の前にざわくんは背筋をピンと伸ばして立つ。
＊「あんた何しに来たん」
虫「この子を、診てあげて下さい」
＊「は…？」
院長先生と思われる女性は
ざわくんと私の顔を交互に見て眉を顰める。
虫「時間外なのは分かってます
貴方が僕のこと嫌いなのも分かってます
でもお願いします
今すぐ、この子を診てあげて下さい」
「ざわくん！」
ざわくんは膝をついて頭を下げる。
ざわくんの態度と、院長先生の名札を見てやっと分かった。
先生の胸元には見覚えのある「金澤」という苗字。
この人はざわくんのお母さんなんだ。
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サ(プロフ) - わざわざ返信ありがとうございます！かしこまりました！なごみさんの妄想すごく好きです(*_*) (2019年4月1日 0時) (
レス) id: bb7639fd94 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - サさん» お手数おかけ致しますが、本日�イ鮃洪靴靴泙靴燭里任修舛蕕旅気┝爾�らご確認頂けたらと思います！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
サ(プロフ) - パスワードが知りたいです！！！ (2019年3月31日 20時) (レス) id: bb7639fd94 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - ひつじさん» すみません！まだ移行先の準備が整っておらず非公開にしております（ ; ; ） (2019年3月23日 22時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 早く続きを読みたいですけど、最後の方に小説の続きへがないんです！調べてもでてこない( ；∀；) (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1dbee5b6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編
| 作成日時：2019年2月7日 23時
