東海昔ばなし 7 ページ23
てつやside。
.
部員のタイムを計測するマネージャーのゆき先輩の隣で
ここ押して、こうですよね？とか言いながら
同じようにストップウォッチを覗き込むA。
人足りてないの！助かった！と先輩が喜ぶ。
いくら俺には冷たかろうが、
可愛い女の子が近くに居れば張り切ってしまう。
それが男という生き物。
り「きっつ…」
「ゆめま…本気出しすぎ…」
ゆ「自己ベスト切ったわ…」
走り切って少し歩いてからグデーンと地面に倒れ込む。
Aはというと、記録用紙が挟まれたバインダーを脇に挟んで
スポドリの入ったスクイズのカゴを持って
先輩と一緒に部員に配り歩いてる。
俺らの所には1番最後にやって来た。
A「お疲れ様！
3人ともめっちゃ速くてビックリした！
これ飲んでね」
「やってることマネージャーやん…」
ゆ「近くで見てもかわいー…」
「待って、あんだけ全力疾走してまだ口説く余裕あんの！？」
り「こわっ！」
A「あはっ
私いま口説かれてたの？」
そう言ってAはケラケラ笑う。
ゆ「Aちゃんだよね？」
A「うん、そうです
初めまして」
座ったまま小さくペコリとお辞儀をするA。
ゆ「初めまして
俺6組の杭全夢丸
よろしくね」
A「可愛い名前！
よろしくね」
俺らは走ったから暑いけど
Aは見てただけだから絶対寒かったはず。
手袋だって外して、鼻もほっぺも指先も真っ赤っかだ。
寒いのが苦手なAは本来ならすこぶる機嫌が悪いはずなのに
それどころかむしろニコニコしている。
「寒くない？」
A「寒い！めっちゃ寒いよ！
でもなんかね、私 皆が頑張ってるとこ見るの好きみたい」
り「可愛いこと言うね？」
A「うそ、今可愛いこと言った？」
自分の発言がどれほどの破壊力を持っているか自覚していないところが恐ろしい。
り「好きな時に見においでよ
Aちゃん居たら俺らも頑張れるからさ」
「くぅー！
イタリア人〜！」
り「馬鹿にしてんじゃん！」
その時、俺らのやり取りを見て楽しそうに笑うAの元にゆき先輩が走って来て。
Aの手を取ったかと思ったら
ゆき「お願い！
人が足りないの…！」
必死に部にスカウトし出す。
「やってみたら？
俺はAが居たら嬉しいよ！」
A「…すぐ私の居場所作る」
嬉しそうに笑った顔は今でも覚えてる。
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アリス - なごみさん» はい､こちらこそよろしくお願いします (2018年11月4日 11時) (
レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - アリスさん» アリスさん初めまして。わあホントですか( ; ; )ありがとうございます…これからもどうぞ宜しくお願い致します！ (2018年11月3日 9時) (レス) id: 6e4205358e (このIDを非表示/違反報告)
アリス - なごみさん、わたしいつも見ていますこの作品も大好き (2018年11月3日 6時) (レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - milkmilkmilk723さん» milkmilkmilk723さん初めまして！お立ち寄り頂きありがとうございますm(_ _)m貴重なご意見までありがとうございます。候補として入れさせて頂きます！ (2018年10月31日 9時) (レス) id: 6e4205358e (このIDを非表示/違反報告)
milkmilkmilk723(プロフ) - いつも楽しませて頂いておりますー！全員分の落ちを1話ずつとかでもいいのでこれはほしいです！！！！検討くださーい！ (2018年10月31日 9時) (レス) id: c4d2b62b12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編
| 作成日時：2018年10月27日 1時
