裏切りの代償Ⅱ (ページ7)

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聞きたくなかった声ページ7

でも、しっかり男性の声で…

何年も想ってきた私が間違える訳がない

この声の主は紛れもなく…

智「あっ！！
ニノが呼んでるから行ってくんね！！」

「あっ…うん！！
行ってらっしゃい！！」

そう言って彼はスタジオに行った

やっぱり電話口から聞こえた声の主は彼だったんだ…

…って、智君L○N○電話切り忘れてるし！！

仕方なく私が切ろうとしたら誰かの声がした

？「ひょっとして…Aさん？」

「…えっ？」

時間が一瞬止まった様だった

今、1番聞きたくなかった声が私のスマホから聞こえてくる

？「やっぱりそうじゃん。
ってか、俺のファンだったんじゃないんですか？
いつの間に2人はそんな関係に…「そんなのニノには関係ないでしょ！！
私、今は智君のファンなんだから！！
あんたなんか大っ嫌い！！
大っ嫌い…。」

和「なら、何で泣いてんですか？
俺が悪いなら謝ります。
ごめん…。
今は大野さんが好きなら大野さんと幸せになって下さい。
大野さん…本気で貴方の事、好きですから…。」

「ニノは悪くないよ。
私こそ疲れてるはずなのにごめんなさい。
ただ勝手に涙が溢れただけ。
ありがとう。
私、智君と絶対幸せになるから。」

和「謝んないで下さい。
俺、2人の事を応援してますから。
じゃあ、また次の現場で。」

「はい。
また宜しくお願いします。」

そして何事もなかったように電話は切れた

彼は智君と私に幸せになって欲しいんだね…

でも、まだ彼への未練が残ってる私は彼に幸せになって欲しい…なんて言葉言えなかった

それに比べて彼はやっぱりちゃんと大人なんだ…

私は未練を完全に断ち切る為、部屋に貼っていた彼単独のポスターや写真、グッズを全て片付け始める事にした

休憩を挟みながら片付けをしてたら外はオレンジ色の空に変わっていた

例のアプリを見ると智君からトークが入っていた

智君さっきはごめんな。
あのさ…次は俺ん家に招待したいなーなんて思ってんだけどさ…いつが良い?

私はすぐさまそのトークに返信を返す

A私こそごめん…。
うーん。
明後日とかなら次の日予定だと休みだから大丈夫かなー。
智君は?
智君俺も明々後日ならいける。
ただ明後日がなー。
…あっ!!そうだ!!
明日、Aん家寄って良い?
確か家に予備の鍵あったから、それ渡しとく!!
明後日はてっぺん位まで仕事あるかも知れなくてさ…。