私が好きな人は貴方 ページ36
「確かに長い事、一緒に居ましたからね…。
私のタイプ…ですか？
私は…
優しくて、しっかりしてて、きちんと礼儀があって、綺麗な声をしてて、何だって出来て、でも不器用なところもあって可愛くて…って言ってたら誰だか分かっちゃいますよね？」
和「分かります。
そんなに潤君が好きなら俺が力になりましょうか？
潤君、今は彼女居ないからチャンスですよ。」
「えっ？」
和「へっ？」
「あっあの…。」
和「あっ…。
ひょっとして…潤君じゃない？」
「あっ…いや…その…。」
どう言って良いのか分からなくてあたふたする
あたふたしていると彼が優しい声で気持ちを落ち着かせてくれる
和「取り敢えず落ち着いて下さい。
でも違うとなると誰だー？
うちの事務所に居る人ですか？」
私は気持ちを落ち着かせて何とか首を縦に動かして返事をする
和「うちの事務所の人か…。
まさかだけど…うちのメンバーだったりする？」
この質問にも私は首を縦に振る
でも、ちょっと待って…
ひょっとして、この人＿＿＿＿＿
恋愛に関しては意外と鈍感な人？
そんな事を考えていると彼から次の質問が飛んできた
和「その人には彼女が居ますか？」
今度は横に首を振る
和「じゃあ大野さんは消えた。
1/3か…。
その人は背が高いですか？」
ちょちょっと待って…
1/3って…
貴方が居ないけど…
それって自分じゃないと思ってるって事？
それとも私の事が嫌いだから候補に入れたくない？
そっそりゃそうだよね…
人生、そんなに上手く行く訳ないよね…
でも私は彼の質問に答える為に首を横に振る
私の好きな人は約168cmで、お世辞にも高いとは言えないから
和「桜花さん、ありがとう。
これではっきりしました！！
貴方は翔さんが好きなんですね。」
違う…
違うよ二宮さん…
私の好きな人は櫻井さんじゃない
私は震える唇にギュッと力を入れて言葉を発した
「にっ二宮さん…。
1つ間違ってます。
メンバーの中に貴方が入っていません。
大野さんを候補外にした後、自分を除外しましたよね？
何で貴方はそんな事をしたんですか？」
和「したけど…まさか…。」
「私からでごめんなさい…。
私…私…
＿＿＿＿＿二宮さんの事が好きです。」
私は心の奥にしまっていた言葉を吐き出すと、どっと目から雫が溢れてきた
部屋の中では私が鼻を啜る音だけが聞こえてくる
私はその静寂を壊したくて、ここから今すぐ逃げたくて口を開いた
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作者名：和也☆章大☆忠義Love | 作成日時：2017年10月11日 23時
