裏切りの代償Ⅱ (ページ4)

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朝から甘い貴方ページ4

智「そっか…。
そりゃーこの仕事してたらそんな不安もあるよな…。
でも好きな人以外からは絶対断るし今は…。
いや…この先ずっとAだけだから…。」

「智君…。
でも智君がそう言ってくれるなら智君の言葉信じるよ。
私も智君が大好きだから…。」

私はそう言って彼に抱きついた

あの日の様に優しく抱きしめ返してくれる彼

そして私のオデコにキスすると目と目が合う

目が合うと私達の唇が重なった

触れ合うだけの優しいキスをした後、布団から出ようとしたが彼に腕を掴まれた

「智君、そろそろ出ないと…。
後、マネージャーさんに連絡しないとね。
それまで何か朝ご飯食べる？」

智「マネージャーになら俺が連絡しておくから。
俺、Aが作った朝ご飯食べたい。
でも、この手を離したらAが遠くに行きそうで怖いんだ…。」

「智君…。
…私なら大丈夫だから。
何も言わずに智君の目の前から消えたりしない。
私はずっと智君の側に居るから。」

智「ありがとう。
俺もずっと側に居るから…。
ニノに負けない様にA好みの男になるから。」

「私こそありがとう。
でもね…智君は今のままで良いんだよ。
智君は智君で良いんだよ。
無理にニノを追い越そうとしなくて良い。
だって今の智君が私は好きなんだもん。」

智「A…。」

私は彼の強い力に引かれて彼の胸にすっぽりと収まった

私は彼の背中に腕を回す

智「そんな優しい言葉かけられたらAが愛おしくなり過ぎて、可愛い過ぎて離したくなくなるじゃん…。」

「もう智君って本当に褒め上手なんだから…。
私も暫くこうしてたい…。」

その言葉を呟くと私達は暫くの間、2人だけの世界に入っていた

そして距離が開くと、また触れるだけの甘いキスをした

その後、私がキッチンに行って朝ご飯の支度をしていると彼が入ってきた

噂通りの凄い可愛い寝癖、まだ半分寝てるんじゃないかって位にフラついてる足元、ふにゃふにゃしたオーラ、少し…いや…かなりおじいちゃんみたいに猫背になって歩いてくる姿…

そんな彼が可愛過ぎてクスッと笑ってしまった

「ふふっ。
智君ったら本当に可愛い♡
ダンスしてる時とは桁違い過ぎて辛い…。」

智「何だよそれー。
あっ！！
でも、これって褒められてんのか？
褒められてんなら良いや！！」

「うん。
褒めてる、褒めてるんだよ！！
本当、智君ってマイナスイオン強過ぎ…。」

智「だよなー。
でもマイナスイオンとか大袈裟だなー。」