裏切りの代償Ⅱ (ページ41)

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寄り添う資格→嫉妬深い彼ページ41

「そりゃービックリしますよ。
智の好きなとこ…。
全部です。

…って、言ったら翔さんはきっと私達の結婚に反対しますよね？」

翔「まぁね。
メンバーが一度、危ない目に遭ってるからさ…。」

「ニノ…ですか？」

翔「………だから二度とメンバーが辛い思いしない様に聞いたんだ。
俺はきっと他のメンバーより女性経験がないかも知んない。
けど…判断力だけはメンバー1あると思ってるから。」

「本当にメンバー想いなんですね。
私…

智の"自分の幸せより誰かの幸せ"って考えが凄く好きです。
私達が付き合い始めた頃、私はまだニノとの狭間にいました。
その時、彼がニノが本当に好きなら善意を持って戦えば良い。
Aがまだニノに未練があるなら俺は諦めるとか…。
とにかく自分よりも私の幸せを考えてくれました。
だからこそこんな私で良いのか…と沢山悩んで…。
でも一緒に居るうちに段々智の存在が私の中で大きくなっていって気付けば大野さんに惹かれてました。」

翔「＿＿＿＿＿合格。
Aちゃんなら智君を任せられる。
ここまで付き合ってる事バレてないし誰かに言って迷惑をかける事もしてない。
智君の事、頼むな。ずっと支えてやって。」

「あっありがとうございます…。
はい。
これからも迷惑かけない様に智を支えます。」

翔「宜しくね。
後はゆっくり智君と話しておいで。」

彼は爽やかな笑顔を私に向けた後、他のメンバーの元へと戻っていった

？「ねぇ…翔君と何を話してたの？」

「キャッ！！」

ふと耳元で囁かれた男性の低い声

首に回された細く、少し筋肉が付いた腕

一発で誰だか分かった

「智ー！！
ビックリしちゃうから後ろから来るの止めて！！」

智「だってAが翔君と話すから…。」

「本当、智の嫉妬は凄いね…。
翔君とは智の事、話してたの。
ニノの事があったから心配になって私の事、色々テストしてた。」

智「そうかな？
俺はただAの事、好き過ぎなだけなのになー。
でも本当にそれだけ？
翔君にナンパされたりしなかった？」

「へっ？
翔君がナンパとか笑
あの生真面目な翔君がナンパなんて…

してくる訳ないない！！
でも、こんなにも愛してくれるのは嬉しい…。」

智「なら良いんだけどー。
俺…Aの事、世界一で一番愛してる自信あるよ。」

…なんて、彼の顔が真正面に来て唇が重なる

一度重なった唇はまるで磁石の様に強くくっついて離れない

舌と舌が絡み合い、離れた時には銀色の糸を引いていた