裏切りの代償Ⅱ (ページ38)

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彼の誕生日ページ38

智のあの提案から半年が経ったある日…

智「A…。
来週、何の日か覚えてる？」

「……智君の誕生日？」

智「その通り！！
ねぇー来週、ニノ達やメンバー呼んで誕生日会とかしない？
A、こういうの嫌いじゃないでしょ。」

「私は嫌いじゃないけど…。
ニノがこういうの苦手だってニノの番組で言ってたよ。」

智「ニノなら大丈夫！！
桜花ちゃんが行くって言ったら絶対付いてくるから！！」

「そんな簡単に来るかなー。
あの頑固そうな性格からして例え桜花が来たとしても来なさそうだけど…。」

智「来る！！
絶対に来させる！！」

「…分かった。分かりました。
来るのって桜花達とメンバーだけ？
マネージャーさんとかは？」

智「マネージャーか…。
来てくれっかなー？
でも、まぁ…誘ってみるわ！！」

「宜しくね！！
でも何で急に自分から誕生日会やりたいなんて言い出したの？
智らしくない。」

智「そりゃ…ね…。
もっとメンバーとAが会って互いに素敵なとこ沢山見つけてくれて、もっともっと仲良くなってくれたらなーって思ってさ！！」

「そっか…。
まぁ…確かに3人とは仕事場以外じゃ会う機会少ないかも…。」

智「だろ！！
じゃあ決まり！！」

こうして来週、智の誕生日会が行われる事になった

この時の私は智が自分の誕生日に何かを企んでる事なんて知る由もなかった…

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智の誕生日当日＿＿＿＿＿

私は休日で、誕生日会までは桜花に誘われて外に遊びに出ていた

映画を見たり、ショッピングをしたり…

色々満喫していると外の空は綺麗なオレンジ色に染まり始めていた

私達はそろそろ家に向かうべく家に向かって歩を進めた

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家のエントランスまで来ると桜花が私の家に寄ってかない？と言い出した

まぁ…集合時間まではまだ1時間もあるしな…

私は色々考えて桜花の誘いに乗る事にした

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桜花達が住む部屋は私達の部屋よりもシンプルで生活感が溢れていた

私達の部屋は彼の趣味である釣りの道具や彼の作品が幾つか飾ってあって少しごちゃっとしていたりするから

…なんて、辺りをキョロキョロ見回していると桜花が私に紅茶を出してくれた

彼女が出してくれたお茶を飲みながら時間まで2人でお喋りしていると、あっという間に私達の部屋に帰る時間になっていた

2人で尽きない話をしながら部屋に向かう

部屋の玄関ドアを開けると部屋は何故か真っ暗である

それに……