あいつの性格(潤side) ページ16
人って…貶されて強くなる。
だから、俺は褒められるより貶されて…強くなっていったほうだと思う。
『好き』って言う感情を…表に出さないでこの8年間閉まってきたんだ。
理由は…たくさんある。
…ように見せかけてきっと1つだと思う。
俺の身勝手な行動で…『嵐』っていう最高の仲間を…
崩壊させなくないから。
そんなことするんだったら、こんな気持ち閉まっていられる。
でも…
6人で嵐。
その言葉が嘘になる日がくるって…薄々わかってはいた。
心のどこかで何かがそう言って、
でもそれを心の何かが否定する。
グループの中で、芸能界の中で、世間の中で。
どんどん孤立して行ったAは、
笑わなくなり、何に対しても楽しむ心を持つことを忘れていった。
長い髪に…完璧なルックス。
みんながAを応援しない理由が分からない。
ファンの子たちに触れ合える時間。
ライブでも必ずスタンバイ中に嫌だ。やりたくないと駄々をこね、
一人でステージに立ちたくない。
踊りたくない。歌いたくない。笑いたくない。
…メンバーには触れたくない。
Aの沢山のやりたくない。は時間が経つうちに
どんどん増えて行き…とうとう…
【ライブ…やりたくない…】
打ち合わせ中に必ず呟くようになった。
無理に強引に連れて行っても…必ずステージに立つAだけど…
終わった後は…必ず舞台裏で泣く。
強くなった。このAに対する意識は…間違ってる。
なんでも一人で抱え込みすぎて強くなりすぎた。
ううん…逆に…弱くなった。
それがA。
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作者名:夢乃 | 作成日時:2011年1月10日 11時