29-ぶち壊して恋心 ページ29
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お母さんから連絡があり私は駅に送り届ける。
どこのホテルに泊まったのか聞かなかったがホクホクしたようなつやつやした肌を見て納得した。
随分楽しんだようでご近所に配るお土産を抱えていた。
「A」
「なに?」
「私が来たことにもう1つ理由があるの知ってるわよね?」
「あ、あー、うん」
「結婚、いつになるのかしら」
「アハハハ」
弟結婚してもう2人目最近産まれたのに?
跡継ぎだって出来たって喜んでのに?
なんで?
悲しそうに眉が下がるお母さんに何が言いたいのかわかった。
「早く、あんたも落ち着きなさいね…」
ああ、そうか。
私お母さんに心配させてたんだ…。
いつも遊びに来れば違う男が居て。
いつも逢いに来てくれれば違う男が案内してくれて…。
ごめんね、お母さん。
「A…だからお母さん決めたの…」
「決めた?なにを?」
「Aの旦那様を決める事」
「え?」
「してみない?お見合い」
「しないよ」
「そう言うと思ってもう予定つけてあるの」
「…強引じゃない?それ」
「あら、十分遊んだと思うけど…足りないの?」
「…」
良いでしょ?
そう笑う目の前のお母さんが少し怖かった。
それと同時に私の怒りのボルテージはメーターを振り切る。
同じくお母さんも笑いながら背中に炎をたぎらせる。
それと同時に否定される私の(仮)彼氏の安室さん。
少し、いや、かなりイラついた。
「安室さんで納得しないってこと?」
「そんなことないわ、今までで一番いいわよ?」
「だったら彼が旦那でいいんじゃないの?」
「お仕事は?収入は?学歴は?友人関係、交友関係は?」
「…なんでそんなこと細かく…」
「あなたに前科があるからよ」
そこまで酷い男を紹介しているわけじゃない、ただお母さんの基準が厳しいのだ。
別にいいじゃない、と言えば「何が?」と言われてAの顔が引き攣る。
絶対譲るきないな。
なんか意地になってきた。
「他の男より私は今お付き合いしている安室さん押すよ、お母さん」
「あらそう、だったらこっちも奥の手使って何としてでも別れさせちゃうわよ?」
「かかってこいや」
「覚えてなさい」
メラメラ燃える2人の背後にバチバチと光るのは幻覚に近い火花。
始まるのは戦争か否か。
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「と、言うことになったんだよね…はぁ…」
「(仮)は脱出ですか?」
「……不本意だけども…」
「愛してますAさん!」
「離れろ!!」
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+ちっく(プロフ) - ぬこぬこさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)いくら有名な探偵でもちょっとのお色気はお約束なので安室さんにも織り込んでみました(・∀・)楽しく見て頂けるようにと投稿しているのでそのように言ってくるととても嬉しい限りです(*´ω`*)コメントありがとうございます!! (2019年3月10日 1時) (レス) id: 0aa7522e6f (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - 安室さんが冷静な目で谷間ガン見してるの想像したら腹痛いwww (2019年3月9日 13時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!!誤字脱字の指摘本当に感謝致します(´;ω;`)読んでいる方にもちゃんと理解して貰えるように誤字脱字を少なくしていきます!(;ω;´)読んで下さりありがとうございます! (2018年7月15日 10時) (レス) id: 6cb750888f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 39話に誤字がありました。「飲んだいた」ではなく、「飲んでいた」です。 (2018年7月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話に誤字がありました。「楽しうな」ではなく、「楽しそうな」です。 (2018年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+ちっく | 作成日時:2018年7月9日 17時