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なんとかして人の目につかない廊下に出たのはいいものの、
なかなか落ち着かない。
「っ、はぁっ、はぁっ、ひっ、…っ、」
深呼吸。
焦らず、息を吐くことを意識して
大丈夫、大丈夫、
死ぬことなんてないから、すぐに落ち着くから
「っ、なんで、はぁっ、はぁっ、なおんなっ、」
苦しい。
死ぬことないってわかってるけど、もしかしたら死ぬかもしれないって
こんなに苦しいから、死んじゃうのかもって
そんなこと考えたらさらに苦しくなってくる。
もう、誰でもいいから助けて、
助けてよ、
「…阿部ちゃん！！」
だいじょうぶ、だいじょうぶ
息ゆっくり吐くんだよ、すぐ楽になるからね
その優しい声が、背中を撫でる優しい手が、
顔を上げたら見える、その優しい顔が、目が
その優しい雰囲気が、俺を暖めてくれる。
「ふっか、っ、はぁっ、」
彼はいつもそうで。
俺の変化に俺より先に気づいてくれるのはいつも彼だった。
受験のことで悩んでたときだって、
体調をずっと崩してたときだって
親と喧嘩したときだって
いつも優しい声で優しい言葉をかけてくれて。
「っ、くるし、っ、はぁっ、」
「大丈夫、すぐ良くなるよ。ゆっくり吐いて、吸って吐いて吐いて、…」
そうこうしてたらだいぶ落ち着いてきた。
「阿部ちゃん、なんかあった？」
ふっかがそう聞いて来る。
おれは、何かあったのだろうか
何がおれにあったのだろうか
心当たりなんて何もなくて、なんでこんなことになってるのか俺が知りたくて。
「…わかんない」
そう答えるしかなかった。
「そっか」
そしたらふっかはそう答えるでしょう？
おれはわかってたよ。
しばらく、無言が続いた。
でも、不思議と気まずさは一切なかった。
「阿部ちゃんってさ、誰かに迷惑かけることが嫌いで、
全部1人でどうにかできるってそう思ってる。そうでしょ？
でもさぁ、おれは迷惑かけて欲しいわけ！わかる？」
分からなかった。
迷惑をかけて欲しい？俺に？
ふっかってそんなドMだったのか？
いや、今そんな話じゃないか。
「よく考えてみ？
俺なんて漢字だって読めないし勉強もできないし
その度に阿部ちゃんに助けてもらってんじゃん
俺だってたまには阿部ちゃんを助けたいのね？」
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とまと(プロフ) - お身体お大事にしてください。楽しみに待ってます!! (6月25日 13時) (
レス) @page31 id: 11c55bff94 (このIDを非表示/違反報告)
Kkkkkkkkkkkk(プロフ) - no-さん» リクエストありがとうございます！いい感じの構成を思いつき次第書かせていただきます！ (5月24日 23時) (レス) id: f0909bd81a (このIDを非表示/違反報告)
no-(プロフ) - リクエスト失礼しま す！白さんで、モデル業の影響で痩せすぎてダンスしてもすぐ息が上がっちゃって焦って過呼吸とかお願いしたいです。白さんの病系少ないので、ぜひ宜しくお願いします🙏 (5月24日 20時) (レス) id: 4c4a06924e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃偉 | 作成日時：2023年5月19日 21時
