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(A視点)
「……はぁ……………。」
最近は口を開くとため息が零れ、気分も沈みがちだった。
私のせいではあるのだけれど、1度手にした幸せを手放すことがこんなに心苦しいなんて思わなかった。
(ずっと伊沢さんだけを見て邁進してきたから、他なんて見てるようで見えてなかったんだな。)
8月も中盤にはいり、大学は夏休み、やることもない、目標もない、となると、家に引きこもってしまうのも仕方がない。
そんなある日のことだった。
午前10時、遅めの朝食兼昼食を用意しているとき。
机の上に置いていたスマホが着信音を鳴らして存在を主張する。
(あれ、電話……?珍しいな)
そう思い手に取ると、画面に表示されたのはQuizKnockの河村さんの文字だった。
意外過ぎて驚愕しながらも、急いで電話に出る。
「…はい、もしもし…?」
「…あ、清水さん?河村です。」
「はい、清水です…おはようございます、えっと……なにかありましたか?もしかして記事に不備があったとか…??」
「いや、そういうんじゃないんだけど………今日の午後、空いてたりしない?」
「暇ですけど…?」
「良かった、じゃあちょっと、QuizKnockの部屋ととこまで来てくれない?2時くらい……は暑いか、5時頃、大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」
じゃあよろしくね、と言って切られた電話に、頭ははてなでいっぱいだ。
(あ、用件聞くの忘れた………。)
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ぴの - 伊沢さんが大好きで読み始めました。キュンキュンします!続き待ってます! (2018年11月30日 2時) (レス) id: a8459cfa7b (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - えたさん» ありがとうございます〜!!励みになります! (2018年11月24日 15時) (レス) id: b35afa0062 (このIDを非表示/違反報告)
えた(プロフ) - はじめまして〜!続きがすごく気になります…!更新頑張ってください!! (2018年11月24日 12時) (レス) id: 9d6349b3fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月@初心者 | 作成日時:2018年11月23日 16時