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(山本視点)





僕は最近、人の悩みを聞くことが多い。

というのも、新しくQuizKnockのライターになった清水さんの恋愛相談に乗っているだけなのだけれど。








今は、先日あった伊沢さんと清水さんのデート結果を聞くために2人でキャンパス内のカフェテリアにいる。


ライターになる前から、クイズ研究会繋がりで僕とよく話していた清水さんに伊沢さんの相談を持ちかけられて以来、割と頻繁に話を聞いていた。
だから、清水さんの伊沢さんへの内心を1番知ってるのは多分僕だろうな、という自負が多少なりともある。


「今日は来てくださってありがとうございます。」

「いや、いつものことじゃん。」

笑いながら返すと、ふふ、という笑い声と共に笑顔になる清水さん。

(こうして話していると、僕よりもクイズが強いなんて思えないんだけどな……。)


そう、彼女は僕をクイズ研究会内で抜かし、以前の東大王の出演枠をもぎ取っていったのだ。
あの時は本当に鬼気迫る勢いだ、と感嘆したものだ。





「なんでも聞くからなんでも言って?この前のデートどうだった?」

笑いかけながら促すと、際ほどからは一変して、悲しそうな顔をし始める。


「……実は、その………、伊沢さんと、連絡取るのやめようと思うんです。」






「え!?…あ、いやごめん、………………あんなに念願だったのに………?なにか、あった?」

「いえ………その、特に大きな理由もないんですけど………………。」

「うん、……そっか、清水さんが自分でそう決めたなら俺はなにも言わないよ。」


…今まで相談にのっていただいてありがとうございました、と頭を下げられた。


「いや、相談に乗るのは全然構わないよ。これからもなんでも聞くから気軽に話しかけてよ。」


清水さんと話せないのはなんか寂しいしね、と茶化しながら笑うと悲しげな雰囲気ながらも笑顔になる清水さん。


「じゃあ今日は一大決心をした清水さんになにか奢ろうか!なにがいい?なんでもいいよ〜」









(それにしても、デートでなにがあったんだろう………。僕が顔を突っ込むようなことでもないけど。)




数日後、河村さんからあんな衝撃な話を聞いて僕は頭を抱えることになるとは思いもよらず、僕は清水さんとのお茶を楽しんだ。

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設定タグ:伊沢拓司 , QuizKnock , 東大王   
作品ジャンル:恋愛
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ぴの - 伊沢さんが大好きで読み始めました。キュンキュンします!続き待ってます! (2018年11月30日 2時) (レス) id: a8459cfa7b (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - えたさん» ありがとうございます〜!!励みになります! (2018年11月24日 15時) (レス) id: b35afa0062 (このIDを非表示/違反報告)
えた(プロフ) - はじめまして〜!続きがすごく気になります…!更新頑張ってください!! (2018年11月24日 12時) (レス) id: 9d6349b3fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月@初心者 | 作成日時:2018年11月23日 16時

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