検索窓
今日:9 hit、昨日:14 hit、合計:35,229 hit

誤解しないで ページ7

ベットで横になるといくらか、マシになる
あー、もうすぐ寝れそう…というところで

「雨宮さん、その…悩み事でも…?」

と、時雨さんが遠慮がちに聞いてきた
時雨さんは、こういう個人的な問題に首を突っ込まないと思ってたから、すごく意外で、驚きながら

『そ、そうですね…ちょっと昨日、友達といざこざが…』

と返した

「その友達ってもしかして…私が昨日言ったあの子ですか?」

ギクッ

な、なんで、そんな聞いてくるんだろう…
素直に言った方がいいのかな

「すみません、昨日あの子に言おうと思ったんですが、活動終了まで来なかったもので」

まぁ、昨日は行かないだろうなぁ
ころんのことを思うと、沈みかかっていた意識が、また覚醒する

『その友達がその子だとして、時雨さんは何が聞きたいんですか?』

つい、強い口調になってしまった
私のこのどこに当てればいいか分からない、怒りを当ててしまったような気がして、少し気が引ける

「…もしかして、私が我慢すればいいお話なのかな、と」


『…我慢…?』



「私も鈍感ではありませんし、あの子は私に少なくとも好意を持っているに違いありません、毎日見られることが苦痛で、言おうかな、と思ったんですが、そのせいで雨宮さんとあの子の仲が悪くな『それはないです!!』」

大声を出したせいで、少し頭がくらっとしたが
私のため、いや、ころんのためにも
私は、ベットから半身起き上がって、時雨さんを見る

『お願いですから、誤解しないでほしいんです
私ところんの仲がギクシャクしてるのは、完全に私のせいです、時雨さんは関係ないですし、正しいことをしたまでです』

と言って、近くにいる時雨さんの手を取る
急に手を握られた時雨さんはびっくりして
私をじっと見つめる

『だから、どうかころんを誤解したままにして欲しくない、あいつはめっちゃうざいけど良い奴なんです…』

これが言いたかった、私は
あいつは、実は良い奴だから
きっと信頼する人に会えれば、変われると思う
きっと私じゃ、ダメだから…あわよくば時雨さんが…



と思ったところで、体が限界を迎えたのか
私の意識は途絶えた

じぇりーぬ→←睡眠不足



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
825人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

赤い果実推し(プロフ) - 最近この作品を見つけました!面白いので、更新待ってます! (2023年4月4日 16時) (レス) @page20 id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
かさ(プロフ) - めちゃくちゃ面白すぎです!何時でもいいんで更新待ってます!頑張ってください! (2022年8月22日 16時) (レス) @page20 id: 82f5c86142 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の馬鹿 - この作品印象強すぎていつも思い出してます! (2022年8月19日 11時) (レス) id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
わっふるのとっぴんぐ(プロフ) - この作品まじで面白いです! (2022年3月14日 22時) (レス) @page20 id: b8d201f8af (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい - 自分のペースで大丈夫ですからね!私は完結までゆっくりでも待っています!頑張って下さい! (2022年2月26日 21時) (レス) @page20 id: 40519882e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なつっと | 作成日時:2021年2月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。