いちごたちと転校生7【すとぷり】

忠告 ページ3

さて、今私はすごく葛藤をしている
ころんについてだ

時雨さんは、今日ころんに迷惑です、と伝えるつもりらしい、うん、実質迷惑だろうしね
でも、今の恋してる乙女状態のころんにとって
その言葉は、あまりにもきついと思われる

いや、余計なお節介なのは分かってるよ？
でも、一応友達…？だし？
私が言ってあげた方が、まだダメージ少ないかなっていう…

でもでも、私が勝手に口出ししていいのかっていう問題でもあるし…

「見回り行かないの？」

と葛藤していると、目の前に早く見回りに行きたくてたまらない様子のころんがいた
うっわー、言い難い…でも…
私も考えてきた！！！まずその1！

『そ、その事なんだけどさ、今日は、ころん休んでもいいよ？見回り』

「は？出来るわけないじゃん、なーくんにバレたらどうするつもり？」

はい失敗！！！
いやわかってたよ？というか、今日避けたとしても
時雨さんが明日言うかもしれないし…
作戦2！！！

『…あ、あの、手分けしてやらない？私2年生のフロアやるからさ』

「そういうのないでしょ、なーくんに2人でやれって言われてたよね？」

あー失敗、なんで余計なとこは覚えてんだよ…
じゃあ、最終手段…

『じゃあ、時雨さんのこと見ないでね！』

「そ、それは…」

『いい加減、迷惑でしょ、ずーっと見てるから時雨さん気づいてると思うし』

正直に言う！！！
これが一番手っ取り早かったな…

「…お前に関係ないし」

『関係ある！というか、お前が見てる間私ひとりで回ってるんだからね！？』

「それは、悪いと思ってるけど…」

『だったら、私の言うこと聞いて、今日は、時雨さん見ないでよ、というか、好きなら話に行けばいいのに』

そう、まずなんでずーっと見てるのか疑問だった
好きな女の子いたら、積極的にアプローチにいきそうなのに…

「好きとかじゃないし！」

『なんで、まだ意地張ってんの？どう見ても好き以外の何ものでもないでしょ！』

「か、勝手に決めつけんなよ！！」

と、言ってころんは顔を上げた
すかさず言い返そうと思ったが
ころんの顔が今にも、泣きそうな感じで
私は、拍子抜けて何も言えなくなった



「僕は、もう、誰も好きにならないって決めたから…！！」

そう言うと、ころんは、強く私を見つめた

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