いちごたちと転校生7【すとぷり】

脱出ゲーム ページ13

さて、大体色んなとこを見てきたけど、問題はなし
あとは、るぅとくんのクラスである
1-2は何をしているのやら…

「脱出ゲームだって」

『なぞなぞとか苦手なんだけど…』

でも、調査のために入らなくてはいけない…

「じゃあ、幼稚園専用コース入る？」

と、さとみくんの方を見ると、随分舐められた感じで、幼稚園専用コースがあった
屈辱だけど、私たちは静かにそこに入った

『問1 パンはパンでも食べられないパンはなーんだ』

「舐めてるなぁ、フライパン、フライパンと」

問題は全部で5問 絶対簡単だな、これ

『問2 カメとラクダとサイが買い物をしています。何を買うでしょうか？』

「『………』」

「は？キレそう」

『キレないで、さとみくん、考えて』

と、試行錯誤してると

「こういうのはね、大体カメラなんだよ、カメラいくべ」

『え、ちょっと待って勘でいかんで？？』

と思ったら、何故か正解だった
納得いかないんだけど？？

『問3 ひっくり返ると、軽くなる動物なーんだ？』

「…サイ…いさ…ぞう…うぞ…」

『カメ…メカ…イルカ…かるい…軽い！！！』

「それだ！！天才！！！」


『問4 食べると安心するケーキはなーんだ？』

「ねぇよ、んなもん」

『なぞなぞの世界にはあるの！』


「シフォンケーキ？」

『食べると安心するの？それ』

「包み込まれる感じするじゃん」

無視しとこ…

「…ホットケーキ！！！ホットケーキだ！！！
わあああああ！！！」

と、さとみくんが思いついて喜びの舞をしている。

『なるほど…え、でも…そんな喜ぶ？？』

『問5 最後の問題
どんなに頼んでも、売ってくれない人のお仕事』

『…』

「こんなん簡単よ、占い師でしょ？」

『あぁ、売らないしってこと？しょうもな』

最後の問題なのに、あっけなく終わったので
なーんだ、と思いつつ外に出ると

「…しょうもなくて悪かったですね！」

久方ぶりのるぅとくんがいた

「あ、るぅとじゃん、これるぅとが考えたの？」

「はい、僕は乗り気じゃなかったんですけど」

と、少し後ろで気まずそうにしてると

「A先輩楽しかったですか…？」

『…！？あっ、うん、楽しかったよ！』

まさか話を振られると思ってなくて、あたふたしていると、またいつものような、可愛らしい笑顔をしてくれて、なんだかこの数週間話してなかったのが嘘みたいに、いつも通りに戻っていた

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