いちごたちと転校生6【すとぷり】

東西南北？ ページ2

一方その頃るぅとside

「ちょっと！早くしてください！！」

「し、仕方ないじゃん！お、押されてんの！！」

「るぅとくん早いよ〜」

A先輩が、お相手を捕まえてる間
僕達は、3人ずつ分担して
さとみくん、なーくん、ジェルくんは理事長を迎えに、本当はころちゃんも行った方がいいんだけど
頑なにこっちをやるって言うから仕方なく
こちらの、警察に事情を説明して、協力してもらう
組の僕ところちゃんと莉犬

説明した限り、納得して貰えたよう、まあ、理事長の手回しとかが最終的に聞いたんだけど
今はとにかく、A先輩の元に急いでいるのだが
警察が来るとなると、みんな帰らずに校庭に
野次馬のごとく、群がっていて、如何せん通りづらい


そこで、救世主のごとく、現れたのが

「はい、みんなここを通りたい人の邪魔になるから、帰ってー」

と、メガホンで喋る、僕らの幼馴染さくらちゃん

「さくらちゃん！？」

と、ころんが、驚いたかのように言うと

「早く行ってやって、三葉は、絶対の普通人間じゃないから、何されるか分からない」

そう言って、次々と避難誘導みたいに、ここから
人を退散させていく
ぺこりとお辞儀をして、警察に居場所を教える
なーくん達は、順調にこちらに向かってきているから、このまま上手く行けば…！
お願い！Aさん無事でいてください！

「あのさ…るぅとくんが指したのって、東校舎だよね」

「え！？に、西じゃないの…？あそこ」

「何言ってんだよ！！小学生からやり直せや！！」

間違っていたようなので、警察にすみません、と言って、正しい西校舎を教えようとするものの
東西南北が分からない…

「何モタモタしてんの！西校舎はあっちでしょ！」

と、ころちゃんは、僕達が普段通っている校舎を指さした

「ころちゃんこそ、小学生からやり直せよ！そこは、本校舎でしょ！！」

「あれ？えっ、西って…こっちじゃないの？」

「なんでバカが、2人も居るの！？」

「ば、馬鹿じゃないもん…」

素直に言うと、僕は、得意科目が偏ってる系で
ころちゃんは全然だめ系、莉犬は、平均より少し上で、僕達の中だと莉犬が1番頭がいい

「警察さん、西校舎はこっちです！！」

と言って、莉犬が先頭になって走る

「僕、小学生の時、あっちは東って教えられたんだけど」

「僕の見解だと、あっちは南です…」

「馬鹿なの？るぅとくん」

「自分が正解してから言ってください！！」

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