いちごたちと転校生6【すとぷり】

一件落着！ ページ10

「実は、これ、フェイク動画なのです」

なーくんがその言葉を発した途端、生徒たちは
一気に騒ぎだした、その顔を見ると、多くの人が、やっちゃった、という顔をしており、こころがだんだんスッキリしていく

「この動画は、ある生徒を陥れるために作られた動画で、実際にこの暴行をしている人物と似ている生徒が数多くの被害にあっております」

すると、また生徒は騒ぎ出し、顔を真っ青にしている奴もいる、みんながみんな、後悔しているような顔だった

「そして、この後にあった、校内生放送
学校のアカウントを使われ、当事者だけの話し合いが、校内SNSに生で配信された、それに未だに、その犯人は不明です」

そう、あれだけはまだ解決していないのだ
取り上げていたカメラも気付いたら無くなっていたようで、謎は深まるばかり
その後、なーくんは長らく、事件の経緯や、詳細について語った、すると、そこに校長先生が入った
なーくんは、校長先生と少しお話した後、舞台から降りた、校長先生は、ゆっくりと歩いていく口を開けて

「皆さん、この事件はとんでもないことです、もし、こうして事件の解明がてきていなかったら、濡れ衣を被せられた彼女は、この学校から去らなくてはいけませんでした」

「そんなことってないですよね、冤罪はとても辛いものです、疑われることはとても悲しいことです
受けた痛みは、その子にとって忘れられないことに違いありません、学校側も、そのことを理解し、まずは校内SNSの廃止を決めました、ただ、それだけでは対策にもなりません、このような事件を無くすには、皆さん一人一人が本当に大事なのです」

その後も、校長先生の深いお話が続き
みんなの顔も、申し訳なさそうな顔をして
とても胸がスッキリした、罪を認めてくれるだけでいい、これ以上、私のような人が出ないよう、学習して欲しい

「なーにしてんの」

と、いきなりころんに声をかけられた
ころんは、私と同じようになんの役割もないやつなので、自由にしている

『みんなの顔を見てると、めっちゃスカッとする』

「性格わる」

『いや、それ相応の報いでしょ、本当は、いじめたやつ全員に土下座して欲しいくらい』

「まーでも、一件落着っしょ、首謀者は無事捕まったし、こうして誤解は解けたし、お前も元気そうだし(ﾎﾞｿｯ)」

『最後の方聞けえんわ、なんて？？』

「何でもない、ほら早く、全校集会終わってるよ」

と言われ、腕を引っ張られた

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