いちごたちと転校生6【すとぷり】

忙しい日々 ページ17

この学校の運動会はとっても大掛かりなので
2週間くらいからすごく忙しくなる
いつも通り、生徒会室に行くと

なーくんが書類とにらめっこ状態
生徒会長だから、色々あるんだろうなー
と思うと、私が来たことに気づいたらしく

「あっ、Aちゃん！前言ってた、お花の調達できた？本当に助からない花くらいでいいんだけど…」

なーくんと私は、園芸部なので
騎馬戦では、花を使うらしい、だから、それ用に使える助からないというか、もう綺麗に咲かない花を
片っ端から取ってきた

『結構ありましたよ、パンジーとか多めなんですけど』

「パンジーって、1年生の役割じゃん！
あいつら、水やりサボってんな〜後で言っとこ」

と、忙しそうにメモをするなーくん
本当にお疲れです…！

ガチャ

と、生徒会室のドアが開いたと思うと

「なーくん！！衣装借りてきたよー！」

大量の衣装が生徒会室に送られてきた
メイド服とかナースとか
色々なレパートリーがある、こんなに、使うのか…？
多分、コスプレ徒競走のやつなんだろう…

「莉犬くん、そんなに使わないから、必要枚数以外返しなさい」

「え〜！いいじゃん！！部長が快く貸してくれたんだもん！」

「あのね、莉犬くん、そんなに持ってても意味が無いの、必要枚数＋5くらいなら置けるから、そのあとは返してらっしゃい！」

「は〜い」

まるで親子だ、見ていておもった

「Aさんなら、なんでも似合いますよね〜
メイド服とか…警官とか〜、あ、このドレスもいいな〜、Aさんに何着せようかな〜」

『り、莉犬くん…？』

「ゴテゴテのゴスロリもいいですね！Aさんならなんでも似合います！！」

「何度も言うようだけど、莉犬くん、男子用の服も用意するんだよ、あと美化の調子はどう？」

「運動会後の清掃の話ですよね、それならOKらしいですけど、人材派遣しろって言ってました」

「は〜、美化委員だけで充分だろ…」

そういえば、莉犬くんは美化委員に入ってるんだよね、あんまり活躍見たことないけど
まぁ美化自体目立つものでもない

すると、また生徒会室の扉が開き

「借り物競争のお題って、だいたいどんな感じなんですか？全校生徒から、集めようと思うんですけど」

と、るぅとくんが入ってきた
片手に色んな紙を乗っけて

「今まで、出てきたのは…例えば
吉田に見えるけど、田中の人とか
朝、メロンパンを半分だけ食べてそうな人とか」

吉田に見えて田中ってなんやねん
てか、メロンパンはただの偏見！！

心配してないんだから！→←藍楽くん

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