いちごたちと転校生2【すとぷり】

トマト神 ページ49

その後、包帯を乱暴に巻いてくる医師に怒りを覚えながらも、言う通りにしているしか無かった

『いった…！！』

痛い痛いまじギブ！白旗あげるから！
あげるからぁ…

｢ちょっと動かないでよ！包帯がとれるじゃない！｣

『なら、もっと優しく巻いてください！』

｢仕方ないわね……｣

『っ……！！』

さっきよりも力が抜けたものの、痛いものは痛いので相変わらず私は苦しんでいた、もっと優しい先生いない？こんな荒治療やめない？

｢ほら、これで文句ないわね｣

と言って、足を離される
治療が乱暴だったりと色々あるけど、仕事はきちんとするようだった、まぁ、こんないいところで働いてんだから当然だろうけど……

『いってぇ…』

あいつのせいでさらに痛む足を引きずりながらも、薬を貰って急いで、病院の外へ出た

なんかの脱出ゲームかよ…

多分私のメンタルが豆腐だったら、ここで発狂してると思う

このメンタルに生まれさせてくれた、親に感謝…

あ、私家に帰らないと

あの後、家に帰った
包帯に血が染まっていたのに気づいたお母さんが叫んでました、ごめんねお母さん､悪気はないの

血だらけの包帯を取り替えようと、リビングにおいていたらお父さんの悲鳴が聞こえた、ごめんね、そう言えばお父さん血が苦手だもんね

お風呂で軽く洗って、出ていくと､お父さんはソファーの上で、顔色悪そうに俯いている
お母さんは、椅子に座りながら｢あれは、トマトあれは、トマト､あれはトマトの逆襲よ、そうきっとそう､私がトマト嫌いなのが悪いんだわ…そう｣

うん、ごめんね！？
そんなに弱いと思ってなかったよ！？
トマトの逆襲って何？怖いわ…

｢おい、トマトの遺体は処分したか…｣

｢ええ、苦労したわ｣

まさか、そのトマトの逆襲のリーダーが私だとは知らないだろうな…いや、トマトの逆襲とかじゃなくて、怪我からのやつなんですけど

｢A､今日はトマト料理よ｣

『え、なんで？』

｢私たち呪われてるのよ…トマト神に…前、トマト真理教の友達から聞いたことあるわ…トマトを嫌いになると、トマト神が怒るって…｣

トマト真理教…？トマト神…？
そんな宗教あんの…？
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更新放置してました、マジすみません
トマトは私も嫌いです…でも、食べないとトマト神の呪いにかけられますよ

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