休んだ訳 ページ46
『いやだって、許嫁…!むぐっ』
口を塞がれた、私より年下のはずなのに、その背は私より高くて簡単に私を、さとみくんの妹が出てきた扉の中へと連れ去られた
本当は、いつでも抵抗できたけど、抵抗すると、妹ちゃんが倒れちゃう体制なので、抵抗するにできない、私握力だけはいつも学年トップだったからね!
女の子として誇れたもんじゃないけど…
「全く…兄さんのお友達は静かにするってことを覚えてない子たちなんですかね」
『誠に申し訳ございません』
妹ちゃんが、仁王立ちで私の前に立っており、私は正座で妹ちゃんに頭を下げている状態
「わわ、いいです、そんな頭を下げるなんて…まぁ、ただあまり言いふらして欲しくないんです…私が言ったってバレると、怒られちゃうので…」
『え、それ私に言って良かったの?』
「お姉さんが初めてです、多分あの子が兄さんの許嫁ってことは、桜川家と、あの子のお家、立花家、他は親族とかですかね」
『え、尚更私に言ってよかったの?』
「…分かりません…ただ、兄さんを助けて欲しくて…お姉さんが兄さんの友達だって知って…本当はなーくん…?とか桜さん…?とかに言った方がいいんでしょうけど、私、怖くて近付けなくて」
『あー、なるほど、私背低いもんね、ふーん』
うっわ、年下の言葉にいじけるとかさいてー、と思いながらも、身長は結構なコンプレックスなので、仕方ない
「あ…気を悪くしたならごめんなさい…でも、お姉さんが1番話しかけやすかったのは事実で…」
あ、否定しないんだ、まぁ、私頼られるの好きだし、悪い気はしないし、性格いいし
『まぁ、いいよ、でも、私に何をして欲しいの?助けて欲しいって言ってたけど』
「実は…まぁ、許嫁って、親同士が決めた結婚で、本人達は納得してないんです、相手の方はノリノリ見たいですけど、兄さんは納得してないみたいで…」
『へー、まぁ結婚って行ってもまだ先でしょ?』
「いえ、確かに法律上ではそうなのですが、うちの親は、早く立花家との繋がりを求めて、形だけでも、と結婚式をするように、提案したんです」
繋がりってことは、立花家もお金持ち?
てことは、政略結婚ね…大変だぁ…
「兄さんも家の存続がかかってて、断るに断れない状況で、そのまま、引き受けてしまって…そして、今形だけの結婚式を成功させようと、親も必死になって、2人を仲良くさせようとしてるんです」
はー、なるほど、だから休んだのかな…?
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若草。(プロフ) - 夢主が点数つけてるの吹いたw (2021年3月2日 7時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
視界に入れたくないデブス - 暇だから見返してたけど桜ちゃんこの時嫉妬してたって考えると可愛いな (2020年8月30日 0時) (レス) id: cf4c489396 (このIDを非表示/違反報告)
リト - 僕夢主ちゃんの親好き (2020年6月4日 14時) (レス) id: 4f04e6fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます!何でしょうかね、私もそこ好きですw (2019年8月22日 2時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - (※検査、足の検査、とっても重要)のリズム感(???)がとっても好きw (2019年8月18日 8時) (レス) id: d3c7fcbda1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年7月14日 1時