西校舎 ページ19
ジェルくんside
さとみくんから、連絡があった数分後
Aちゃん…まさか、この2日でストーカー突き止めようとしたんかな…?
そうやったら、まじで俺最低やん…
勝手に、Aちゃんが自分のこと嫌いだと思って、ストーカーだってろくに探しもせず…
俺、ほんと…ダメだなぁ…
「ジェルくん…♡」
俺が、走ってAちゃんが何処にいるか探してる時に、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた
妙に、ねっとりしていて、大事そうに愛おしそうに呼ぶその声に、俺は寒気を覚えた
振り向くと
「やっと見てくれた…」
俺の親衛隊とか言う奴の、隊長がいた
そいつは、俺が振り返ったのを確認すると
両手を広げながら、俺の方に近づき
咄嗟のことで体が動かない俺を抱いた
「やっと…恋人になれたね…♡」
「は…?」
恋人…?何を言ってるんだ…
「ジェルくん…これからは毎日一緒だよ♡」
「邪魔者もいなくなったし…」
「邪魔者…?」
やばい雰囲気に、こいつを無理やり離して、走ることも考えたけど、女の子相手にそれは出来なくて、そのまま硬直してると
「そう…今までジェルくんに色目使ってきた人…今さっき最後の邪魔者を排除してきたんだ…♡」
「最後の邪魔者って…?」
「んー…もう♡聞きたい?」
「う、うん…」
そう言うと、俺の耳元で
「ジェルくんの元カノだよ…♡」
元カノ…?俺に彼女は…
まさか!?
頭の中に、思い浮かんだ瞬間、怒りで抱きついているそいつを無理やり離した
「ジェルくん…?」
「お前…まさかAちゃんを…!」
「あー、そういう名前だったね…確か」
ドンッ
俺は相手が女の子だということも忘れて、そいつの胸倉を掴んで、叫んだ
「Aちゃんをどこにやった!!!」
「ジェ…ジェルくん…?」
「どこにやったかって聞いてんだよ!!」
その子は、涙ながらに
「゙西゙校舎の…3階…」
その言葉を聞いた瞬間、俺は掴んでるそいつを離して、゙西゙校舎に走り出した
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あった…」
少女は、美術室の棚から、カッターを取り出した
「やっぱ、ジェルくんは、まだ元カノの催眠から解けてないみたい…」
彼女は、゙南゙校舎に向かって歩き出した
「完全にやらなきゃ…私達の未来のために…♡」
そういう彼女の目は、黒く濁っていた
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若草。(プロフ) - 夢主が点数つけてるの吹いたw (2021年3月2日 7時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
視界に入れたくないデブス - 暇だから見返してたけど桜ちゃんこの時嫉妬してたって考えると可愛いな (2020年8月30日 0時) (レス) id: cf4c489396 (このIDを非表示/違反報告)
リト - 僕夢主ちゃんの親好き (2020年6月4日 14時) (レス) id: 4f04e6fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます!何でしょうかね、私もそこ好きですw (2019年8月22日 2時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - (※検査、足の検査、とっても重要)のリズム感(???)がとっても好きw (2019年8月18日 8時) (レス) id: d3c7fcbda1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年7月14日 1時