いちごたちと転校生2【すとぷり】

番外編 私たち……入れ替わってる！？ ページ40

今日も、何気ない、学校生活だった
そう…あいつに接触する前は…

次の時間が美術のため、移動していたら、不意に、美術室から、見覚えのある､ツインテールが出てきた
私が睨むと、あちらも気づいたようで

｢あら、奇遇ね｣

『ええ、最悪ね』

と、睨み合っていたら、桜の後ろから男子が突進してきて、桜はそのまま、私の方に倒れた
その際、私と桜は頭がぶつかり、廊下に倒れて、気を失った



目を開けると、そこは保健室。
あー、やっちゃったー、と思いつつ、隣の様子を見ると、すっごく見覚えのある、というか、見覚えしかない、見覚えがなかったらおかしいくらいの、朝寝癖を治すのを面倒くさがった、ふわふわのピンクのボブがいた

…え、あれ、私だよね？
あ、この学校ドッペルゲンガーいるの？
え、何？思考停止なんだけど

この現状に頭が追いついてなくて、フリーズしていたら、私？と思われしき人物が目を覚ましたらしく、起き上がった

そして目が合う

｢え？｣

うっわ…目の色も、声もそっくり､あれ、そういえば、なんだか私、いつもより、視線が高いような…

｢なんで私がいるの？｣

『は？』

改めて、自分を見てみると､自分と衝突した相手、桜にそっくりって言うか、まんまのことを知った
これってもしかして

｢『私達…』｣

｢『入れ替わってる〜！？』｣

なんと…私は、桜になってしまった…
いや、これはきっと夢だ、そうだ
寝れば治る…

と、私がまた布団を被ろうとすると、
私の姿をした桜が

｢現実受け止めろよ､私達入れ替わってんの、解決策見つけないと｣

『私の姿で、毒吐かないでくれる？汚れる』

｢もう汚れてるじゃない｣

『ほう…私を怒らせたようだな…』

と、まだ完治していない、あの隊長にやられた腕のところを強く握ると

｢きゃ！ちょ…痛い痛い…｣

あ、私きゃ！とか言えたんだ…新発見！
初耳学認定！

そのまま、ぎゅ〜としていると

｢離して…！なるべく吐かないようにするから！｣

勝利！私が､手を離すと、桜は、握りたところを、摩っている。

『てか、逞しいっすね､体』

｢その言い方やめてくれないかしら？女子なんだけど、ていうか、あんたが弱々しいだけよ｣

『お前の弱点は知ってんだぞ…』

｢ちょっと！や、やめ、きゃっ！｣

と、桜はビビって、後ろに下がっていくとすってんころりんした(転んだ)

『ビビりすぎだろ』

見下してやった

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