いちごたちと転校生【stpr】

side さとみ ページ10

side さとみ
彼女、雨宮Aの第一印象は､厳つい字を書く可愛い女の子だった

俺と同じ髪の毛だし、せっかく隣の席になったんだから、試しに話しかけてみると、お堅い印象。
めっちゃ敬語だし、何よりさん付け､別に取って食おうと思ってるわけじゃないんだけどなぁ…

彼女と仲良くするために､食堂を案内しようと思ったし、ついでに奢ってあげたんだけど､まだ距離感がほぐれない…ので、あーんをすれば仲良くなれるんじゃね、大作戦に移行したわけ！
意味が分からない？いや、作戦成功率100%だから
任せときって

『あ、あーん』

ほら、こんなに真っ赤な顔して俺にあーんを…
え、めっちゃ可愛いんだけど､何これ
くそう！顔がいいからって騙されないぞ！

『た、食べないんですか？』

あ、嘘です。食べます､騙されます。
可愛いって最強
ぱくっ

｢んー、おいしっ！｣

やっぱ、ここのオムライス美味しいよね､美味
なんて、思えばさっきより顔を真っ赤にしてる彼女

「顔真っ赤だけど？」

『う、うるさいです！』

は？うるさいですって可愛くね？
敬語がさらにいい味出してるよね
うわ、俺変態みたい

「とりあえず、このままじゃ、ご飯冷えちゃうから食べよ」

『わかりました…』

そのまま、ご飯が冷えちゃう前に高速で食べた

その後、お皿を返して、俺達は教室の方に向かっていった

｢あー、おなかいっぱい！｣

『あ、あの…奢ってくれてありがとうございました…！』

｢ん、いいのいいの､気にしないで｣

『お礼したいんですけど、何がいいですか？』

んー、お礼ね…
あ！だったら！

｢じゃあ、敬語とさん付け無しにして？｣

『えっ』

｢いいでしょ？奢ってあげたんだから｣

我ながら、汚いとは思うが、仕方ない
仲良くなるためには必須！
そういえば、あーん大作戦あれ、成功したのかな

『わ、分かり､分かった､さ、さとみくん…』

｢じゃあ、俺もAちゃんって呼ぶね！｣

『い、いいよ』

よし！仲良くなれたからセーフ！
まだ、ぎこちないけど、これから慣れていけばいいよね！ね！

隣のお家のるぅとくん→←食堂で

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