ころんくん ページ46
side ころん
あの女と別行動した後、僕は真面目だからちゃんと見回りした。
途中で帰ってやろうかな、とか思ったけど、あの女が委員長に言ったら、困るので、ほんとに真面目にやった。
ガラッ
3の2のドアを開けて、教室内をざっと見て
はい、OK、異常なし
簡単なお仕事でしょ?
2階はあの女がやってるので、1階に行こうと階段を探すと、見事に迷子になった
大体、僕、まだ1年生だし、こんな広い学校覚えれるわけないでしょ
地図も見てみたけど、どこがどこだか、分からず結局、唯一見つけた非常階段で降りた
2階に降りると、何だか声が聞こえた
時刻は5時半、最終下校が6時なので、帰るよう呼びかけしなきゃ、と思って扉を開けると、そこには誰もいなかった
怪奇現象…?と、思ったけど、ただ単に声がでかいだけのようで、少し歩いた先の角ら辺にいるようだった
あれ、確かあそこは、あいつと別れたとこ…
ドスッ
『アッ……!』
え、ドスッ?
鈍い音が聞こえて、困惑した、一瞬でいじめという文字が頭をよぎった
その後に、掠れた声も聞こえたので、間違いない
(いじめとか…かっこ悪)
そう思った、少し覗いてみると
(あれは…ジェルくんの親衛隊…?また、誰かいじめてんの?)
ジェルくん親衛隊とは、何度かあったことがある、僕は正直言って大っ嫌いだ、ジェルくんと関わったものはすぐ、排除するのがモットーであれで何人の子が犠牲になったか…
これだから女は嫌いなんだ
とりあえず、被害者を確認しようと目を凝らすと
(ピンク…?この学校で、ピンクって…何人かいたけど…あの制服の着方…まさか…?)
ドスッ
『いった…!』
この声は…あいつ!?
いじめ受けてんの…?
僕はびっくりしつつ、どうすればいいか迷った
助けた方がいいのは分かってるけど…
中々、踏み出せずにいた
迷ってる間にもことは進んで、あいつがお腹を左手で抑えながら口に右手を当てている姿を後ろから見て、僕は過ちは繰り返さないと歩き出した
もう二度と、あの時の桜みたいなことは繰り返したくない
「何してんの」
一瞬で視線がこちらを向いた、足がすくみそうだったいじめられている子は、間違いなくあいつだった
僕の声に気づき、ゆっくりとこちらを向いたが、酷い顔だった
僕は、深呼吸をして、目の前のジェルくんの親衛隊を見る
僕の顔を見て、顔を青白くさせている。
「いじめするような子だったんだ、ジェルくんが知ったら、失望するだろうなぁ」
と、わざと大袈裟に言った
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こんこん - 大好き、愛してる、いろんなとこで吹いた、これ読むの二回目で飽きない、、、。 (2022年8月4日 14時) (レス) @page19 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ - ころんくんのキャラ、、 (2020年8月19日 13時) (レス) id: bbb263e4a6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - キツネさん» ありがとございます!楽しんで読めるような作品になるよう頑張ります! (2019年7月14日 15時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
キツネ(プロフ) - うへへ← 続編も見ます! (2019年7月14日 7時) (レス) id: 91423e107c (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - クリンさん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2019年6月12日 19時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年5月8日 16時