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あの子 ページ31

そんな風に、ジェル先輩と話していると、さっきからなーくんが静かだなー、と思って見たら、何か考え事をしているようだった

『なーくん…?』

「ん…?あぁ、大丈夫だよ、気にしないで」

と、なーくんは微笑みながら言うが
なんか無性に不安になる

side なーくん

さっきの子…まさか…

「Aちゃん、どこ行くー?」

『え、今日もですか…?』

「当たり前やろ、継続は力なり!」

『なんか、知った言葉をすぐ使いたがる小学生見たい』

「何で!?」

そう言えば、ジェルくん、すごい仲良くなってる…
何なら、桜より仲いいんじゃない?
ジェルくんは、桜のような子じゃなくてAちゃんみたいな、面白い子の方が合うんだろうな

『あ、てことで、なーくん、私たちそろそろ行きますね』

「あ、その前に」

『なんですか?』

「ちょっと、耳貸して…」

『あ、はい』

「オレンジのものをつけてる子に気をつけて(ボソッ)」

『え…?』

と、Aちゃんは、意味が分からない、とでも言いたげな顔でこちら見た

「はい!行ってらっしゃい!俺は、保健委員長として、仕事が残ってるから、戻るね!」

どういう意味か、聞かれる前に俺は、教室に逃げようとした
ジェルくんが何を考えているか分からないけど、このくらいの忠告なら許されるはず…
と、思ったら

ガシッ

と、力強く腕を掴まれた
女の子が、こんな力を出せるわけない、だったら

「ジェルくん」

「ごめんな、Aちゃん先行っててくれる?」

『え?あっはい』

と、Aちゃんがその場を去ると

「何言ったん?なーくん」

「別に、注意しただけだよ」

「余計なこと教えてへんよな」

「教えてないよ、まぁ、でも、俺は言った方がいいと思うよ、Aちゃんがいつ変なことされるか分からないし、いくらストーカーの証拠をつかみたいからって、Aちゃんを利用するのは良くないよ」

「…」

と言うと、ジェルくんは黙った
ジェルくんは、分かっていた、自分のストーカーがAちゃんに被害を加えるかもしれないということを、それを承知の上で、Aちゃんに恋人のフリを頼んだことも

「そんなん、分かっとる…でも、いざと言う時は、俺が…」

「守れてないよ」

「え…?」

「今日一日を振り返ってみたら?俺が言えるのはそれだけ、じゃあねジェルくん」

と言って、俺は3-1に入り、扉を閉めた

さて、ジェルくんは気づくのだろうか
今日泣かせたあの子が、ジェルくん親衛隊の幹部だということに

隊長→←3-1



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こんこん - 大好き、愛してる、いろんなとこで吹いた、これ読むの二回目で飽きない、、、。 (2022年8月4日 14時) (レス) @page19 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ - ころんくんのキャラ、、 (2020年8月19日 13時) (レス) id: bbb263e4a6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - キツネさん» ありがとございます!楽しんで読めるような作品になるよう頑張ります! (2019年7月14日 15時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
キツネ(プロフ) - うへへ← 続編も見ます! (2019年7月14日 7時) (レス) id: 91423e107c (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - クリンさん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2019年6月12日 19時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつっと | 作成日時:2019年5月8日 16時

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