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…




なるべく早く帰りたかったけど、いろいろ買い物してたらそこそこ時間がかかってしまった。
Aもそうくんもお腹空いてるだろうし、早く帰ってご飯作らないと。




｢ただいまー、遅くなってごめんねー？｣




家に入って声をかけるも返事がない。
…？いないとかないよね？


心配になり少し早足で進むと、ソファで寝てるAと雑魚寝しているそうくんがいた。
なんだ、寝てただけか。




｢よーし作るべ！うらたんキッチン使うでー。｣

｢うん。俺も手伝うー。｣




せんらまんに返事をして、2人の様子を見た。
そりゃ疲れてたから眠いよなぁ。ご飯は2人が食べたい時でいっか。



Aには毛布がかけてあった。
自分からかけたような感じではないし、多分そうくんがかけたんだろう。


そうくんも頑張ったな。二つの意味で。
毛布をかけてあげたってことはAが先に寝たってことだよな。
よく襲わなかったよ。まぁ帰ってきてピーしてたら困るけど。




｢…ん？｣




ふと、Aの首元に目がいった。
髪が伸びてきて少し見えづらかったけど、たしかにちょっと赤くなっていた。

虫刺され？


少し近づいて覗いてみた。




｢！｣




声を出さなかった自分を褒めてやりたい。



虫刺されじゃない。
虫がつけたものじゃない。



じゃあどうやってついた？




｢…襲わなかったんじゃないのかよ…。｣




おそらく犯人であろう人を見るも、当の本人はスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている。


だけど流れが全く予想つかない。
どういう流れで痕がついて、その先に至らなかったんだ？




3人は気づかないといいけど。




…

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