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…




外に出れば、やっぱりもう暗くて少し寒かった。
これからもっと寒くなるし、暗くなるのも早いから課題進めなきゃなのに。




｢結局ほとんど進まなかったね…。｣

｢Aといると集中できない。｣

｢いくら騒がしいからって人のせいにしないでよ！｣

｢まぁそれもあるけど…。｣




そうくんと駅に向かって歩いている。
それもあるけどって、騒がしい以外になにか理由あったっけ？




｢そんな私迷惑か…地味に凹むんだけど。｣

｢別にそうは言ってないじゃん！｣

｢じゃあ何さ！｣

｢…うるさい。｣




ぷいっと顔を背けて、スピードを上げて歩き始めた。




｢もーなんかあるなら言ってよ、治すからぁ〜！｣

｢いーの、どうせ治らないから。｣

｢なにそれー！｣




慌ててそうくんを追いかける。
怒らせるようなことした記憶ないのに。




｢…ん？｣




駅の方に人影が見えた。
いや駅に人はたくさんいるんだけど、見覚えのある姿。




｢ねぇっ、そうくんあそこにいるのいぶさんじゃない！？｣

｢え？どこ？｣




ほらあそこ！って言って、指をさす。
確実にあれはいぶさんだ。


私の視力なめんなよ！




｢いぶさーん？｣




声をかけてみると、やっぱり振り返った。




｢あれ…カフェの店員さんと…そうくん？｣

｢やっぱりいぶさんだ！ほらそうくん！｣




そうくんを振り返ると、なぜか少し不機嫌そうな顔をしていた。




…

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