海の男 (ページ2)

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昇格式ページ2

綺麗な青空が広がる、今日はジェームズ･ノリントンの昇格式が行われる。

そんな日、エリザベス･スワンはドレスに着替え、階段を降りる。するとそこには、エリザベスの父である、スワン総督と鍛治職人のウィルが居た。
ウィルに会えた嬉しさにより、エリザベスはウィルに話しかける。

エ「会えて嬉しいわ!!昨夜貴方の夢を見て…」

ウ「僕の？」

エ「初めて会った時のこと。覚えてる？」

予想外の言葉に驚くウィル。

ウ「えぇ、もちろんです。ミス･スワン。」

堅苦しい言い方で答える。
その言い方にエリザベスは不満げに言う。

エ「前から言ってるでしょ？エリザベスと呼んで。」

ウ「光栄ではありますが、そんな恐れ多い…。」

そんな会話にスワン総督が

総督「エリザベスよりよっぽどウィルくんの方が礼儀がなってる。」

ウィルを褒める。

総督「エリザベスそろそろ時間だ。」

それを聞き、エリザベスが返事をする。

エ「では、またね。ターナーさん。」

先程とは違い冷たく返す。
どうやら機嫌を損ねてしまったらしい。

そしてエリザベスは馬車に乗り会場へと向かった。

会場にエリザベスが着くと、見慣れた顔を見つける。A･アジュールだ。
彼もエリザベスと同じく昇格式に参加していたらしい。

さっそく。エリザベスはAに声をかける。

エ「御機嫌よう。A。貴方も来てたのね。そうならそうと言ってくれればいいのに。」

するとAが振り返る。相変わらずの美男子である。

A「…あぁ。ごめん。次からは声をかけるよ｡」

いつ見ても彼はやる気が無さそうだ。

エ「…コスセットキツすぎ。」

溜息をつきながらエリザベスが言うとAは少し心配そうにしながら言う。少し心配そうと言っても。長年彼と居ない限りは分からないだろう。彼はあまり表情を変えない。ほんの少しの変化しかないのだ。

A「…大丈夫か？…確かにキツそうだ。女の子は大変だな。僕は一生着たくないな。その…コルセット？とかいうの。」

と、そんな世間話をすると昇格式が終わっていた。
ジェームズ･ノリントンは無事。提督になったようだ。

昇格式が終わると、エリザベスとAはノリントンに呼ばれ風見台に向かう。

エリザベスはコルセットのキツさに限界がきており。少しフラフラしている。

やっと。エリザベスとAが風見台に着き。ノリントンが話を切り出そうとした瞬間。

バシャン

海に落ちる音が聞こえる。