孤城の悪魔達［U S S S］ (ページ10)

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セ「ここが図書室、」

　「ぅわ、おっきい...」

センラさんに私が必要とするであろう
お城の部屋を案内してもらっている。

やってきた図書室はかなり広かった。

壁中に本棚があり、
高い場所の本を取る為の二階廊下が着いている

一階には梯子(はしご)がついている。

セ「今は古い本しかないけどそれでも暇つぶしにはなると思うわ」

　「センラさんは全部読んだの？」

セ「まだ全然、個々の本は皆殆ど読まれてないな(笑)」

　「他の人達は？読まないの？」

セ「坂田は全然読まんなぁ、うらさんが時々来るかな。」

　「そっかぁ、」

図書館の中心に行くとジャンルごとにどこの棚に本があるか書き示してある地図があった。

セ「これ見て選び」

　「うん」

セ「ここからじゃ見えんけど
　奥の方にソファと簡易キッチンあるから使ってええよ」

　「へぇ、！」

本に囲まれて紅茶を飲みながら
読んだりすることももできるんだ、と心が踊る

セ「じゃあ次は庭に行こうか、」

「「ｶﾀﾝｯ」」

　「っ？」

図書室の奥の方から音がした。

セ「あれ、誰かおるん？」

？「センラ？」

本棚の影から姿を現したのは

セ「あ、うらたん来てたんや」

う「あぁ、ちょっと調べもん。」

私の方をちらりと見てセンラさんに視線を戻した。

別になにかされた訳でもない、

うらたさんに対して
理由のない恐怖心を抱いている自分に心地が悪い。

う「...じゃあ俺行くわ。」

＿＿＿なのに知りたいと思う。

彼の考えていることや思ってること、

セ「A、？俺たちも行こ？」

　「ぁ、うん」

うらたさんはいつの間にか居なくなっていて

私達は図書館をあとにした。