孤城の悪魔達［U S S S］ (ページ25)

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そ「それで、こっちでも探ってみたんだけど、
　 Aさんは他の人間と違う血を持ってるかもしれないよ。」

セ「どういうこと？」

そ「普通より吸血鬼と相性が良いっていうか
　前は“天使の血”とか呼ばれてたんだけど。」

う「あぁ、そんなのあったな。」

そ「大半が吸血鬼と契約を交わしてた、
　血を吸う代わりに命を守ってもらう契約

　まぁ、眷属(けんぞく)みたいなものかな」

　「命を守るって、」

そ「血が美味しいから吸血鬼に狙われやすいんだよ

　その血を持つ人は血を吸われても
　契約の制限が発動しないことが多いし。」

セ「じゃあAは自由ってことじゃ、」

　「っ！」

そ「可能性はあるね

　確かめたいけど生憎、
　確かめられる奴が不在なんだよねー。」

「「ｶﾁｬﾝｯ」」

遠くのほうで鳴った扉の音、
なるせさんが来客と話しているのか話し声が聞こえる。

う「そういやまふまふは何処に…」

？「あ、いたいた」

そう言って顔を見せたのは
そらるさんに負けないくらい綺麗な肌をした男性。

白い髪が特徴で可愛らしい声をしている。

そ「おかえり、まふまふ」

ま「ただいまです、そらるさん。
　うらたさん、センラくん久しぶり

　それから...わ、可愛い、」

　「えっと、」

私の方を見てぼそりと呟いた後、
見つめてくるためどうしていいかわからず戸惑う。

セ「まふくん、Aが戸惑ってる」

ま「っあぁ、ごめんね」

　「ぃえ、大丈夫です」

まふまふさんは目の前のソファ、
そらるさんの横に座った。

そ「まふまふ、」

ま「あぁ！はい、これですね」

う「お、美味そう」

机の上に置かれたのは美味しそうな料理の数々。

　